スマホ専用サイトとレスポンシブWebデザインの違いとは?メリット・デメリットについて知ろう
- 投稿日:2021年09月14日
- 作成者:machimura.t
- カテゴリ:HTML, デザイン
近年はスマートフォンの普及により、スマートフォンでWebサイトを閲覧することが一般的になってきました。Webサイトがスマホ対応されていない場合、スマートフォンからPCサイトを閲覧すると見づらく、ユーザービリティの視点から不便に感じるユーザーは多いでしょう。
そのため、スマホ専用サイトにするため、スマホ対応サイトやレスポンシブWebデザインへと変更する会社が増えてきています。そこで今回は、Webサイトのスマホ対応についての概要やレスポンシブWebデザインのメリット・デメリットについてわかりやすく解説していきます。
スマホ対応は2種類
Webサイトをスマホ対応する場合、スマホ専用サイト、もしくはレスポンシブWebデザインのどちらを制作するのか、決めなければいけません。まずは、どのような違いがあるのかについて簡単にご説明します。
スマホ専用サイト
Webサイトは、パソコン・スマホ・タブレットなど、ユーザーがどのデバイスを利用しているのか判別できます。この仕組みを利用して、スマホで閲覧してくるユーザーに、スマホ専用サイトへと自動転送します。
これにより、ユーザーのデバイスに応じて見やすいページを自動的に表示できます。同じWebサイトのページでもパソコンとスマホによってURLが異なることがありますが、これはスマホ専用サイトへアクセスしていることで生じます。
昔は、ほとんどスマホ専用サイトを制作して対応していました。しかし、レスポンシブWebデザインの登場によって少し表示の仕方が変わってきます。
レスポンシブWebデザイン
レスポンシブWebデザインとは、デバイスの横幅に合わせてレイアウトを合わせていく手法やデザインをいいます。Webサイトは、デバイスの違いを読み取れるように、横幅も読み取れます。
そのため、読み取った横幅に対して、どのデザインを提示するのか事前に決めておけば、デバイスサイズに合った表示が実現可能です。スマホ専用サイトでは、パソコンページとは別URLで専用ページを制作しますが、レスポンシブWebデザインに関しては、同一URLで制作できるため、別途専用ページを制作する必要はありません。そのため、管理のしやすさという視点からレスポンシブWebデザインを選ぶ会社が増えています。
スマホ専用サイトのメリット
レスポンシブWebデザインと違って、スマホ専用サイトにはどのようなメリットがあるのかご説明します。
スマホに特化したコンテンツ制作が可能
スマホ専用サイトは、ユーザーの使用デバイスがスマホに限定されるため、スマホに特化したコンテンツが制作可能となります。そのため、他のデバイスの設計を考慮することなく、見やすいページを制作できます。
ページの表示速度を速くできる
スマホ専用ページでは、古い機能が搭載されたブラウザを考慮する必要がありません。これにより、CSS3やHTML5など、IT分野で最先端の技術を制限なく利用できるため、ページの表示速度を速くできます。
スマホ専用サイトのデメリット
一方で、スマホ専用サイトには、次のようなデメリットがあります。
URLが異なるので、SEOで不利になる
スマホ専用サイトでは、URLが異なる同じコンテンツのページを公開することになるため、Googleからペナルティ判定を受けてSEOで不利になることがあります。そのため、ペナルティ判定を受けないための事前対策が必要です。
更新の際に2倍の手間がかかる
スマホ専用サイトを制作する場合、パソコン・スマホ用と別々のページを制作するため、更新の手間が2倍になるというデメリットがあります。そのため、パソコンの画像・スマホの画像など、素材も2つ必要になるため、作業工数が増えがちです。
レスポンシブWebデザインのメリット
レスポンシブWebデザインで制作するメリットは、次のようなものです。
更新する際の手間が少なくて済む
レスポンシブWebデザインの場合、スマホ専用サイトと違って、スマホ専用ページが存在しないため、更新の手間が少なくて済むメリットがあります。そのため、複数のHTMLファイルの管理の必要がありません。
URLが統一されているので、リンクをシェアしやすい
レスポンシブWebデザインは、デバイスの大きさに応じたサイトがないため、URLが統一されています。そのため、「パソコンの方はこちら」「スマホの方はこちら」といった形態で記載する必要がなく、リンクがシェアしやすくなっています。
レスポンシブWebデザインのデメリット
便利そうなレスポンシブWebデザインですが、次のようなデメリットがあります。
ページの表示速度が遅くなりやすい
さまざまなWebサイトに適応させる必要があるため、どうしてもHTML情報が多くなりやすく、ページの表示速度が遅くなりやすいというデメリットがあります。
制作の工程が複雑になる
スマホ専用サイトを制作する場合と比べて、レスポンシブWebデザインの方が高い技術が必要となります。制作の工程が複雑になりがちのため、難しければ制作を委託する方向で進めましょう。
まとめ
一方が良くて片方がダメというわけではありません。運営方針やデバイスごとのアクセス状況に応じて、正しい表示方法は異なります。もし、不明点がある場合は、制作会社と相談しながら、自社にとってベストなスマホ対応サイトを制作しましょう。