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ホームページでも使える「シャンパルティエ効果」

150304「レモン100個分のビタミンC配合!」

「レタス8個分の食物繊維がこれ一本!」

そんな謳い文句を目にしたことはないでしょうか。このような表現は、特に健康食品などの分野で、成分や効能を語る際の常套句として知られています。なるほどレモンを100個食べるよりは、この商品を1本試してみる方が楽だろう―そんな風に思わせるための有名な手法ですが、実際のところ、レモンはそれほどビタミンCの含有量が多い果物ではありません。つまり、「レモン○○個分のビタミンC」は、文字から感じるインパクトほど大した量のビタミンCではなかったりします。

そのような効果を「シャンパルティエ効果」または「コゼレフの錯覚」と呼びます。大きさや容量などの数値に代表される実際の要素よりも、関連した他の要素(例えば、ビタミンCの場合はレモンという果物)をイメージさせることで、高く見積もったり低く見積もったりしてしまう、いわば人間の錯覚の1つです。今回はそんな「シャンパルティエ効果」をホームページで使うテクニックと、そのリスクについてお話します。

関連する何かで言い換える

もしも商品に関する情報を掲載しているページがあれば、冒頭の例がそのまま当てはまります。大きさ、容量、成分・・・それらを実際の数値で表記して終わりにしていませんか。「この商品によって得られる効能は、言い換えるとどんな表現ができるだろう?」そんな問いかけしてみると、新たな発見があるかもしれません。

また、値段や割引についてもシャンパルティエ効果を利用した表現が可能です。仮に割引金額が3,000円だとしたら、その範囲内で買える関連商品を探してみましょう。「浮いたお金で、○○が買える!」という視点は、ユーザーにとってはとても魅力的に映ります。

ビフォー・アフターを見せる

言い換えの方法の他に、ビフォー・アフターを提示する方法もあります。提供するサービス・商品は同じでも、導入する前はどうだったのか?あるいは、導入しなかった場合どのようなことになるのか?そんな情報と共に提示すると効果的。サービス・商品に何ら変化を加えずに、ビフォー・アフターのギャップを提示するだけで、より分かりやすく利点を

アピールすることができるようになります。ホームページでいえば、「導入事例」「実績紹介」のようなページで有効な表現方法といえるでしょう。

使いすぎるとかえって怪しい?

ここまでシャンパルティエ効果の使い方をご紹介しました。人間の錯覚を利用した有名なテクニックであり、マーケティング業界で長年使われてきた実績もあるため、使いどころによっては非常に有効といえるでしょう。

しかしあまりにも有名すぎるがために、多用しすぎるとかえってうそ臭く映ってしまうリスクも考えられます。レモンがそこまでビタミンCを多く含んでいる果物ではないことは、恐らく多くの人が既に知っているでしょう。あるいはそれほど有名な例でなくとも、見る人が見ればそれがある種の策略であることは見破られてしまいます。知識があり、こだわりが強い客層をターゲットにする場合は、そのようなリスクも考慮して使うかどうかを決める必要があります。

分かりやすく伝えるという視点を持つこと

人間は元々、認知的倹約家と呼ばれるほど、情報のインプットを簡略化しようとする動物です。それに加えて。現代では多くの情報が溢れており、個々の情報について細かく精査することがさらに難しくなってきています。だからこそ、シャンパルティエ効果のような方法を使い、ユーザーにとって分かりやすい形に情報を加工してあげることが重要になります。しかしその一方で、それが詐欺的表現にならないような工夫も必要になってきています。

シャンパルティエ効果以外にも、マーケティングの世界では多くの心理的効果を援用した手法が取り入れられています。それぞれの手法について勉強することも大切ですが、最も大切なことは「どんな表現をしたら分かりやすく伝わるか」について関心を持つことです。そのような視点を持って、今一度ホームページの文章表現について振り返ってみてはいかがでしょうか。

 

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