今更聞けないO2Oマーケティングとは?
- 投稿日:2017年06月12日
- 作成者:Ozawa
- カテゴリ:マーケティング
O2Oマーケティングという言葉が、様々なWebサイトの中でも頻繁に利用されつつありますが、どんな意味か分かる方は、多くないはずです。
O2Oマーケティングを導入できると、顧客の購買率を高めることができるため、全体像や概要を理解して、施策として具体的に導入していただきたいと思います。
今回は、O2Oマーケティングについて言葉の意味から分かりやすい事例まで紹介していきたいと思います。
マーケティング用語「O2O」の意味とは?
そもそもO2Oとは、Online to Offlineという英語が省略された言葉で、マーケティング担当者の中では、「オーツーオー」と呼ばれることがあります。インターネット(オンライン)での施策が実際の店舗(オフライン)での顧客行動に影響を与えることを意味する言葉として利用されています。両者にはお互い関係性があるためオフラインの施策がオンライン上に影響を与える可能性もあります。O2Oは、一般的なマーケティングよりも効果測定がしやすく、仕事に携わる者が効果を実感しやすいと言われています。
分かりやすいO2O導入の事例とは?
O2Oのマーケティングが、効果を実感しやすいと言われる理由を説明していきたいと思います。例えば、花屋さんがインターネット上でダウンロードできるクーポン券を配布したと仮定します。そのクーポン券を実際の店舗に持って行くと商品価格が10%割引になるサービスが受けられます。
もし、お客さんがそのクーポン券をダウンロードして、花屋さんに持って来たとするとクーポン券が売り上げに貢献したことが分かります。どれだけ効果があったかは、最終的に集まったクーポン券の数を数えるだけでネットと連動したO2Oの効果測定が簡単にできます。
O2Oのメリットって、どんなこと?
企業がO2Oのマーケティングを意識して取り組むメリットとして、どんなものが挙げられるでしょうか。いくつか考えていきたいと思います。
クーポンとの連動による効果測定がしやすい
O2Oの最大のメリットは、効果測定がしやすいということです。上記のお花屋さんの例を確認していただければ分かるように、様々なマーケティングの中でも広告効果測定が単純明快です。何かマーケティングを導入したいと考えているのであれば、O2Oのような施策の効果が明確で解析が簡単にできそうなものの方が良いでしょう。
Web解析士にデータ解析を依頼する必要がない
近頃、データ解析の重要性が注目されるようになり、データアナリストと呼ばれる職業が登場するようになりました。Webサイトを運営する者であれば、googleアナリティクスなどの解析ツールを導入しているでしょう。非常に便利なツールではあるものの、多くの方が数字の見方が分からず機能を最大限利用できていない状態です。複雑なデータを解析するためにデータアナリストを雇うわけですが、O2Oマーケティングなら解析の仕方について全く分からない人でもデータの良し悪しが分かるため、企業としても導入しやすいというメリットがあります。
即効性が期待できる
O2Oマーケティングは、一般的な手法よりも効果が短時間で実感できるという特徴があります。導入するマーケティングによっては、実際に効果が出るまでに1年はかかるという手法も少なくありません。一方のO2Oマーケティングは、クーポンなどを有効に利用してマーケティングを導入するため、早ければその日に効果を実感できます。
O2Oによって懸念される問題点とは?
O2Oマーケティングですが、導入することでどのような問題が発生する可能性があるのでしょうか。問題点として挙げるならば、下記のことが考えられるでしょう。
インターネット上で価格比較されやすくなる
実際の店舗情報をインターネットと連動することで、販売している商品を価格比較されやすくなります。実際の店舗とインターネット上で他社を含めて売られている商品価格を比べられると、どうしてもネット上の方が安くなります。その結果、実際の店舗でセールスを積極的に行っても全く売れないという事に繋がる可能性があります。
個人情報の取り扱いが難しい
例えば、スマホのアプリと実際の店舗のサービスを連動したとしましょう。アプリを通して、個人情報を膨大に入手することができますが、一歩間違えれば重要な情報を流出してしまいかねません。その結果、企業イメージを低下させることにもつながりますので、社員教育を事前に徹底しておく必要があるでしょう。
まとめ
O2Oマーケティングは、インターネット上にいる見込み客と実際の店舗しか利用しない見込み客の両方にアプローチできるため、新しい施策の試みとして利用してみてはどうでしょうか?導入自体も難しくないため、売り上げがどのように変化するのか確認しながら、思いつくマーケティングを試してみると良いでしょう。O2Oマーケティングによって得られたデータは、次の商品やサービスを開発する際に参考になるデータとなるため、大切に分析していきましょう。