ホームページのKGI、KPIとは? 成果を出すための指標設定について
- 投稿日:2018年04月30日
- 作成者:weblab
- カテゴリ:マーケティング
あなたのホームページのゴールは?
ホームページを新しく作ったり、リニューアルしたりする際に「どんな目的で作成・リニューアルするのか」といった動機があると思います。
新規顧客獲得や問い合わせの増加、古くなったデザインの一新や、現在のページをスマートフォン対応したいなど、目的は様々です。
そのような目的を元にして制作を終えた後、その目的がしっかりと実現できたかどうかをチェックする必要があります。
判断基準となるのは、やはり数字です。プロジェクトにかかわっていない人でも、数字の増減は一目でわかります。だから説明しやすく、説得力のある判断材料となります。
それゆえ、制作後の数字を測るために、事前に現在の数字を踏まえながら目標値を数値化して設定しなければなりません。数値化して指標を立てておかないと、ホームページが成功しているかどうかの判断は、どんぶり勘定になります。
具体的な数字の立て方は、例えば、リニューアル前に新規顧客からのお問い合わせが月5件前後だった場合、月に20件に伸ばせれば成功、といった具合に設定をすると良いでしょう。
新規制作やリニューアルの際にゴールの数値を設置しておけば、仮にその数字に届かなかった月が出た場合、どのように対処すべきなのか検討をすることもできます。リニューアルしてすぐに結果が出るとは限りませんから、最終的なゴールに向かって中期的な指標を立て、段階別に目標達成を実現していく方法もアリです。(まずは半年後に、アクセス数を1.5倍にするなど)
KGIの設定
お問い合わせを月に20件に伸ばす。
このような最終的な目的を「KGI(Key Goal Indicator)」(重要目標達成指標)と呼びます。
一方で、半年後にアクセス数を1.5倍に増やすといった、KGIに向かって中期的な指標を立てることを「KPI(Key Performance Indicator)」(重要業績評価指標)と呼びます。
KGIの設定方法は、資料請求や問い合わせを増やす目的のページ、商品販売を行うページ、ブランディングを目的としたページと言ったように、ホームページのタイプによって様々です。
それに、そもそもホームページを運用する企業が、どういった経営上のゴールを設定しているか変わってくるため、上流に遡ってホームページにおけるKGIを考える必要があります。
仮に経営のゴールが「売上増加」であれば、新規顧客からのお問い合わせを月20件に伸ばすように、ホームページには、企業のゴールに準ずるKGIを設定します。
KPIの設定方法
最終的なゴールとなるKGIの設定を終えたら、続いてKPIを決めていきます。KPIはKGIを達成するために、どういった指標が必要なのかを考えることです。
KGIが「お問い合わせを月20件獲得」であれば、
- アクセス数を1.5倍に伸ばす
- 直帰率を10%減少
- お問い合わせフォームの離脱率を20%減少する
など、お問い合わせを増やすための施策を、指標と共に考えていきます。KGIを達成するための要因を分解して考えていくとKPIも設定しやすくなります。
簡単な例にすると、「英語のテストで90点以上をとる」といったKGIがあれば、
- 毎日1時間、英語の問題集を解く
- 1週間以内に英語の単語帳をつくる
- リスニング強化のために、英語のCDを通学時間に15分以上聴く
などがKPIになるでしょう。
KPIもKGIと同様に、指数化しないと測定できないので、具体的に目標数値を入れていきましょう。
KPIを実現するには?アクションを設定
最後にKPIを実現するためのアクションを考えます。前述のホームページのKPIを達成するために、例えば、以下のアクションが考えられます。
- アクセス数を1.5倍に伸ばす
→SEO対策(検索結果の上位に入るための施策)を行う
→ネット広告に出稿する - 直帰率を10%減少
→スマートフォン対応を行う
→ページ読み込み速度を改善する - お問い合わせフォームの離脱率を20%減少する
→フォームに自動入力機能を設置
→送信ボタンを目立たせる
このようにKPIに分解していくと、それぞれのアクションが書き出しやすくなります。加えてKPIごとに期限を区切って進めていくとより細かく目標管理ができるでしょう。
書き出したアクションが全て良い結果を生むとは限りませんが、こうした施策を行っていくことで、KPIの達成、ひいてはKGIの達成につながっていきます。
まとめ
わたしたちはホームページのプランニングから制作に携わる際には、「どんな成果がでたら”成功”と言えますか?」とクライアントに確認します。これは、求める成果(KGI)を設定することで、KPIが定まり、どのようなアクションを起こせば良いのかが明確になるからです。
あなたのホームページで、もしKGIが明確になっていないのであれば、今すぐ考えてみてはいかがでしょうか。