サイト職人スタッフブログ

世の中には、様々なサービスや商品が存在します。御社が提供するサービス・商品も、きっと競合他社の似たようなものと比較され相対的な評価を受けてしまうことでしょう。
ビジネスにおける競合他社が有名な大企業だった場合、中小企業はどのように立ち向かうべきでしょうか。
 
多くの方は、社員の数や会社規模を他社と見比べて勝てないと考えてしまいます。しかし、そう思ってしまうのも仕方ありません。何故、勝てないと思ってしまうのでしょうか。これは「ランチェスターの法則」によって勝敗が決まるとされているためです。
 
またその法則を基にした経営戦略から「市場シェア1位」になるための方法を考察できるのですが、その考え方についてご存じでしょうか？今回は、ランチェスターの法則の基礎知識から経営戦略に繋がるポイント、そしてSEO対策に置き換えたときに考えられる戦略の作り方を紹介します。
 

ランチェスターの法則とは

ランチェスターの法則には、第1の法則と第2の法則があります。まずは、それぞれの法則の違いについてご説明します。

ランチェスター第1の法則

ランチェスターの法則における第1の法則とは、一騎打ちの戦いを意味します。たとえば、2つの国で1対1の戦争が生じたとします。その場合、何で勝敗が決まるのかについては、次の公式で導き出すことができます。
 

【ランチェスター第1の法則の公式】

軍事力＝武器性能×兵力数

この公式から、戦争の勝敗は軍事力で決まることがわかります。その勝敗を決める軍事力の大小は、武器の性能や戦争に参加する兵の数で大きく変化します。つまり、相手よりも武器の性能や兵力数で優っていれば、自然と軍事力が上回るため、勝利しやすくなるということです。

言い換えれば、武器の性能や兵力数が相手よりも劣り、軍事力で負けていれば、相手と戦わない、または別の方法で有利に戦略を立てるべきであるといえます。これは、一般的に「弱者の戦略」といわれています。

ランチェスター第2の法則

ランチェスターの法則における第2の法則とは、集団対集団の戦いを意味します。集団対集団の戦いでは、次の公式が成り立つケースが多くあります。
 

【ランチェスター第2の法則の公式】

軍事力＝武器性能×兵力数の2乗

この公式からは、相手と武器性能が同じであった場合、兵力数を2乗にできれば、圧倒的に有利な状況を作り出すことが可能となり、勝利できることがわかります。

わかりやすく説明すると、武器性能が同じで勝敗がつかなかった場合、他国に応援を求めて兵力数を2乗にできれば、勝利しやすくなるという法則です。そのため、数の力で勝利していく方法と考えられますね。これは、一般的に「強者の戦略」といわれています。
 

ランチェスター経営戦略とは

ランチェスターの法則を経営戦略に応用したものには、弱者の戦略と強者の戦略と呼ばれるものがあります。次に2つの違いについてご説明します。
 

弱者の戦略

ランチェスター経営戦略においては、市場で1位になれなかったものは、弱者だといわれています。そのため、弱者である状態を脱して1位にならない限りは、安定的な経営はできません。ゆえに、1位を目指すために、必要な弱者の戦略は、次のようなものとされています。
 

• 事業を1点に集中する
• 参加していくマーケットを厳選していく
• 強者となりえるものが多い場所に参加しない
• 他社との明確な差別化ポイントを決める

 
もし、1位を目指すなら、どれも外せない大切なポイントになります。
 

強者の戦略

一方で、1位になった強者だからといって、何もしなくてよいわけではありません。強者の戦略では、2位以下と圧倒的な差を生じさせるべきだとしています。そのため、他社が自社のサービスを模倣して市場に参加してきた場合は、次のような方法が有効とされています。
 

• 営業の人材を強化し、急成長させる
• 他社が真似できない広告費を支払うく
• 長年の経験や開発力で差をつける
• 情報収集力で差をつける

 
どれも1位を維持するうえで大切なポイントです。
 

ランチェスター経営戦略をSEO対策に置き換える

もし、ランチェスター経営戦略をSEO対策に置き換えて考えるのなら、次の対応策が有効といえるでしょう。

• 特定分野で日本一わかりやすい記事を作成する
• コンテンツ制作費に誰にも真似できないほどの多くの費用を支払うく
• 強者が多い分野では、記事を作成しない
• 有資格者を入れて、コンテンツの専門性を高める

 
結果に繋がらないとわかっていても、見直す時間がなく、形式的に進めてしまっていることがあるかと思います。そのような点から見直すだけでも、SEO対策実施時の効果は高くなります。

まとめ

ランチェスターの法則は、検索上位になるためには、どのような対策が有効なのか、どういった行動が強者に通じているのかということを教えてくれます。最初は、強者になれなかったとしても、他社と自社を見比べて、弱点を強化したり、強化できる点を知ったりすることは非常に大切なことです。

ぜひ、ランチェスターの法則から1位を目指すうえで大切なポイントを見つけていきましょう。