【2017年版】IE9サポート終了!各ブラウザはどこまで対応すべき?
- 投稿日:2017年08月04日
- 作成者:weblab
- カテゴリ:その他
ブラウザとはInternet Explorer(以下、IE)やChrome、Firefoxなどに代表される、インターネットを閲覧するためのソフトです。様々な種類がありますが、マイクロソフトが提供しているIEは、恐らく誰しもが一度は使用したことのあるブラウザではないでしょうか。
近年ではGoogleが提供しているChromeがIEを大きく上回り、日本ユーザーの主要ブラウザとなっています。
ブラウザ対応とは?
ブラウザはホームページの情報を表示するためのソフトですが、ユーザーごとに利用ブラウザが違っているのが実情です。
であれば、どんなブラウザを使っていても、ホームページは同じように表示され、同じ情報を提供しないといけません。これがホームページを作る際に必要なブラウザ対応です。
実は、ブラウザによって対応していない技術や、文字や画像などの表示方法が異なる部分が細かくあり、それによってホームページのデザインが崩れてしまうケースが多々あります。
その崩れを防ぐためにブラウザ対応を行います。
例えばIEのバージョン○○から、Safariのバージョン○○まではしっかり確認して、どのブラウザでも正しく見えるようにする。といったような形でタスク化するのです。これが”ブラウザ対応する”という意味になります。
どのブラウザに、どこまで対応すればいい?
ブラウザ対応は、一般的に下記のブラウザを対象範囲にします。
PC(Windows、Mac)
- Internet Explorer
- Edge
- Chrome
- Firefox
- Safari
タブレット、スマートフォン
- Safari(iOS)
- Chrome(Android)
ブラウザのシェアは時代ごとに変わっていきますが、基本的に「利用者数が多いブラウザ」への対応はマストになります。
ただ、問題なのが「古いバージョンをどこまで対応するか」ということ。
対応ブラウザが多く、バージョンも古いものまで手を広げるとなると工数が増え、主要ブラウザの対応がおろそかになってしまうかもしれません。それでは本末転倒と言うものですので、一般的にWindowsにプリインストールされているIE以外は、古いバージョンに対応しない方針をとると良いでしょう。
また、ホームページには下記のように、ブラウザの推奨環境を掲載することもオススメです。
クックパッド https://cookpad.com/helps/group/44
SUUMO(リクルート) http://suumo.jp/help/guide.html
Internet Explorer 11.0
Edge 最新版
Firefox 最新版
Chrome 最新版
といった形で掲載しておけば、ユーザーに対して丁寧ですし、トラブルも未然に防ぐことができます。
また、仮にブラウザ対応していない古いバージョンでも、正しく表示されないのかというと、そうでもありません。モダンブラウザと呼ばれるChromeやFirefoxは、ある程度古いバージョンになってもホームページは正しく表示され、閲覧は可能です。
IEの古いバージョンはどこまで対応する?
ではIEの古いバージョンはどこまで対応するか、と言う点に話を移しましょう。
こちらは、IEを提供しているマイクロソフトが、2017年4月から、IE9、10のバージョンはサポート対象外となるため、最新バージョンにするよう、公式にアナウンスしています。
この点を踏まえ、今後は基本的にIE11以降に対応すれば問題ない、という意見が最近のトレンドです。
とはいえ、約1%のユーザーは、IE11より古いバージョンを使用して、ホームページを閲覧していると調査結果もあり、完全に無視するわけにもいきません。
こうした観点から、ユーザーの閲覧環境に関わらず、必要な情報を正確に入手できるようにするため、公共性の高い企業や団体は、IE9までは正しく表示できると親切ではないでしょうか。
ブラウザシェアについてはこちらが参考になります。
マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2017/07/04/045/
しかしなぜIE9からという線引きをするのかと言うと、IE8以前は、著しくブラウザの機能が低下するからです。完全に対応していない企業が大半で、日本のトップ企業でも同様です。
参考として、サントリー、ソニー、キリンのホームページをIE8で閲覧した際のキャプチャ画像を見てください。
表示が崩れる、または、キリンのように閲覧できません。
サントリー
ソニー
キリン
まとめ
以上を踏まえると、ホームページのブラウザ対応は以下リストを網羅しましょう。
◎PC(Windows、Mac)
・Internet Explorer11
(公共性の高い企業・団体は、念のためIE9まで正しく表示する)
・Edge 最新版
・Chrome 最新版
・Firefox 最新版
・Safari 最新版
◎タブレット、スマートフォン
・Safari(iOS) 最新版
・Chrome(Android) 最新版
IEの古いバージョンは、サポートが切れているにもかかわらず、未だに根強いシェアがあります。それらを使うユーザーがいる現実に目を瞑り、最新の技術を取り入れたり、対応する工数を削減したりして、充実したホームページを制作するかは、企業の判断にかかっているでしょう。