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そろそろ「HTTP/2」を検討してみよう

004HTTP/2の標準化からおよそ4年が経ちました。「HTTP/2は良いらしい」と耳にしたり、特に意識せずともレンタルサーバで選択できるようになっていたので何となく利用している、と言う方も少なくないのではないでしょうか。

 

今回は、HTTP/2とはどのようなものなのか、導入によるメリットやデメリットも含めて解説していきます。

 

HTTP/2とは

HTTP/2とは、Webサーバとホームページのデータのやり取りをするHTTPというプロトコルの新しいバージョンのことです。HTTP/1.1は、1999年に公開され、HTTP/2はそれから約16年後の2015年に公開されました。

 

2015年に公開されたHTTP/2には、どういった特徴があるのでしょうか。HTTP/2の最大の特徴は、「ストリーム」という概念を導入したことです。

 

従来利用されてきたHTTP1は、1つのリクエストに対して、1レスポンスしか返せません。例えば1つのページに画像が2つあった場合、ページ、画像1、画像2と順々にリクエストをしてコンテンツを読み込んでいました。

 

一方HTTP/2は、新概念の導入により、複数のリクエストがあった場合、同時に複数のレスポンスが可能です。そのため処理速度が速くなり、ホームページの読み込み時間が短縮できます。

 

201908

 

・ヘッダの圧縮機能
ヘッダには、ホームページの運営に必要な情報がたくさん入っています。近年ヘッダ内の情報量が大きくなり、そのデータが読み込み速度の低下につながっています。そこで、注目されているのがHTTP/2の機能です。

 

HTTP/2には、ヘッダの圧縮機能が付いているため、ヘッダ内の情報が大きくても自動的に圧縮できるようになりました。その結果、読み込み速度が速くなることが期待されています。

 

・コンテンツを判別するサーバプッシュ機能
HTTP/2には、リクエストを受けていないファイルをWebサーバが自動的に判別し、クライアントに送信する機能があります。

 

これはサーバプッシュと呼ばれる機能で、今まではクライアントから順次コンテンツをリクエストしていましたが、サーバの方からhtmlを送信している間に、ページ上で参照しているimgなどのプッシュ送信を行うようになりました。

 

これにより、キャッシュと同じことが実現され、表示速度の高速化につながっています。

 

HTTP/2は、どうしたら使えるの?

HTTP/2にすることで表示速度が上がるのなら、利用してみたいという方もいるでしょう。では、HTTP/2はどうしたら使えるようになるのでしょうか。HTTP/2はサーバとクライアントの通信プロトコルなので、双方が対応している必要があります。

 

そして、実装するホームページは、HTTPSによる暗号化に対応していることが条件となってきます。

 

・主要なWebサーバ
Apache HTTP Serverでは、バージョン2.4.17以降で「mod_http2」というモジュールを導入してください。NGINXでは、バージョン1.9.5でHTTP/2サポートが追加されたので、設定ファイルに「http2」と記述するだけで対応可能です。
またInternet Information Services(IIS)でも、Windows 10およびWindows Server 2016でHTTP/2が利用できるようになっています。

 

一般的なレンタルサーバでは、SSL化をすると自動でHTTP/2が使えるようになるものも多いようです。ご利用のサービス会社に問合せてみるのも良いでしょう。
また、ホームページがHTTP/2に対応しているかどうかはこちらで確認することが可能です。

 

HTTP/2 Test
https://tools.keycdn.com/http2-test

 

・主要なWebブラウザ
現在、ほとんどの主要なブラウザがHTTP/2をサポートしており、Webサーバさえ対応すればHTTP/2が利用できる状況と考えて問題ありません。

 

HTTP/2に対応するサーバやクライアントは、下記ホームページで具体的な情報を確認できますのでチェックしてください。

 

HTTP/2に対応するサーバ/クライアント
https://github.com/http2/http2-spec/wiki/Implementations

 

HTTP/2を導入するメリット

HTTP/2を導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的には、下記のメリットがあります。

 

  • ホームページの表示速度が速くなる。
  • 表示速度が速いことで、SEO対策も期待できる。
  • ホームページの表示が速くなれば、ユーザーの離脱率の低下に貢献できる。

 

特に、コンテンツが1つのドメインのサーバに集約されているホームページやコンテンツ量が多いホームページで、表示速度短縮の効果が期待できます。

 

HTTP/2の導入によるデメリット

一方で、HTTP/2を導入した場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか。特にデメリットと言えるものはありませんが、1つだけ課題があります。

 

・WebサーバがSSL化している必要がある。

 

これは、TLSによる暗号化が行なわれたHTTPSの通信上でしかHTTP/2が使えないためです。

 

まとめ

今すぐHTTP/2対応する必要があるということはありませんが、導入する機会があれば、ぜひやってみましょう。ホームページの表示速度が速くなり、訪問ユーザーへの心証が良くなることは間違いありません。そうすれば、SEO的にも良い評価を受けやすくなるでしょう。

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