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アクセシビリティとユーザビリティの違い

アクセシビリティとユーザビリティの違い

ホームページ制作の目的や対策としてよく耳にするのが「アクセシビリティ」と「ユーザビリティ」。この二つの言葉の違いってご存知ですか?
横文字でよくわからない!という方もいらっしゃると思うので、一般的な違いとホームページを制作する上での注意点についてご紹介したいと思います。

アクセシビリティとは

アクセシビリティとは、あらゆるユーザーが利用しやすいような設計にする概念のことで、高齢者や身体に障害をお持ちの方でも満足に扱えることを目的としています。
実はこのアクセシビリティは日本工業規格(JIS)によって規格が決められており、知覚可能性、操作可能性、理解可能性、堅牢性の4つの原則に整理され、61個の基準が示されています。

一般的なホームページというのは情報を伝える手段は視覚に頼る部分が大きいですよね。そこで、ホームページでの「アクセシビリティの向上、配慮」を考えた場合、テキストや動画のような視覚に頼る構成でなく、高齢者や目の悪い方のために音声ガイドや文字サイズを大きくする(大きくできるようにする)といった工夫をすることなどが考えられます。

アクセシビリティはあらゆるユーザーが利用しやすいという設計指針ですので、高齢者や体に障害をお持ちの方だけでなく、それに当てはまらない様々なハンデを抱えたユーザーの快適な利用も想定しています。

例えば、古いパソコンや古い携帯電話(ガラケー)を使っているユーザーやFlashやJavaScript(Web上で動作するアニメーション)を読み込めないもしくは無効にしているユーザーなどへの配慮もアクセシビリティの一環と言えます。他にも「色盲の方でも適切に見分けることができるデザイン設計」や「alt属性への適切な文言説明の埋め込み」、「クリックできる範囲を大きくすること」、「動画像のファイルサイズをできるだけ小さくすること」などもアクセシビリティ対策となります。

※alt属性とはホームページなどを記述するHTML言語の中で画像ファイルのような非テキスト情報に対して説明をするテキスト情報のこと。ホームページの読み上げ機能を使う場合にはこちらが読み上げられます。

ユーザビリティとは

ユーザビリティとは、「わかりやすさ」や「使いやすさ」を意味し、一般的なユーザーがストレスを感じず、快適に利用できるようにする設計概念のことです。
このユーザビリティに関しては国際規格ISOによって6つの基準が策定されているのですが、Webユーザビリティ研究の第一人者であるヤコブ・ニールセン博士によっても5つの定義がなされています。

1つ目は「学習しやすさ」。

これはすぐに、そして簡単に使用できる事を目標としています。

2つ目は「効率性」。

一度使い方を学習したら、高い生産性を維持することができる事を目標としています。

3つ目は「記憶しやすさ」。

簡単に使い方を記憶できる事を目標としています。

4つ目は「間違えにくさ」。

ユーザーが間違いを起こしにくく、また間違いを起こしても簡単に回復が可能になる事を目標としています。

5つ目は「主観的満足度」。

ユーザーが満足して、楽しく利用できる事を目標としています。

これらの5つがユーザビリティの大原則なのです。

ホームページでの「ユーザビリティの向上、配慮」を考えた場合、「わかりやすいデザインかつ文言」、「メールフォームの入力項目を減らす」、「ユーザーが探している情報に適切にたどり着けるためのページ設計や検索機能」、「一目でサービス内容の伝わるメインビジュアルのキャッチコピー」、「サービスコンテンツの適切な分類と整理」、「迷わずに進める(戻れる)トップページなどへのリンクやパンくずリストの設置」、「サイトマップページの作成」などがあげられます。
また、ユーザビリティは「指定された目標を達成するためのわかりやすさや使いやすさ」といった側面も含んでいます。そのため、一般的なユーザーに対して施すものだけでなく、「貴社の顧客となり得るユーザー」に対してのユーザビリティ対策を意識することも重要でしょう。

アクセシビリティとユーザビリティの違い

アクセシビリティとユーザビリティは両方とも「使いやすさ」の尺度です。しかし使いやすさの解釈がこの2つでは異なるのです。
アクセシビリティは大多数のユーザーと比べ何らかのハンデを抱えているユーザーに対して親切な設計を目指しています。ユーザビリティはユーザー全体の満足度を上げることやユーザーに対してある目的を達成させるための設計指針を指します。

どちらもホームページを設計する上ではなくてはならない要素です。この2つの違いに注意しながらホームページのプランニングを行ってみてはいかがでしょうか。

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