今後のGoogle検索はビジュアル重視の機能が増える？

Google検索と聞くと、テキストボックスにキーワードを入力する検索方法をイメージされる方がほとんどかと思います。

しかし今後のGoogle検索は、文字だけの検索を超えて画像・音・音声も組み合わせたビジュアル重視の検索方法となり、より検索する人の思考に近くなるようなサービスになるかもしれません。

9月にGoogleが開催した「Search On ’22」というイベントにて、Google検索とGoogleマップにおける今後の進展について最新情報が発表されました。今回は発表された内容をもとに、これからのGoogle検索がどのように変わっていくのか解説します。

マルチ検索

マルチ検索では、カメラをキーボード代わりとして新しい検索体験を提供してくれます。Googleレンズによる検索では、画像とキーワードを組み合わせることができるようになり、本来なら言語化が困難な情報でも「これがあったら便利なのに！」といったものが言語化できます。

動画では、食べ物として撮影されたベーグルの画像から、「ハンドバッグ」というキーワードを組み合わせ、ベーグルのデザインをしたハンドバッグを見つける例が紹介されています。

Google検索では、検索キーワードを入力しているときに候補が単語として出てきてタップ入力できるようになります。キーワードの追加や削除がワンタップで行えるため、今までよりも直感的な検索が可能です。

また、ユーザーが抱えている疑問や質問の具体化に非常に役立ちます。動画では「メキシコ人気都市」と入力すると「旅行」「家族向け」といった追加キーワードの候補が表示される例が紹介されています。

自分1人では気づかなかったキーワードが見つかるため、得られる情報量が増えるのはもちろん、知りたい情報を素早く得ることが可能となっています。

新しくなったGoogle検索では、Googleマップの見え方も変わります。新たなGoogleマップでは、マップ上に建物の写真が表示されます。また、特定エリアの情報を入れるとAIとユーザーの提供情報をもとに、人気の場所が表示されます。

そのため、訪問したことがないエリアでも、そのエリアの雰囲気や人気スポットについて簡単に情報が得られます。これらの情報は、毎日の2000 万件以上のユーザーの評価や画像、動画などから形成されているため、非常に正確性が高くなっています。

Googleマップの新たな検索機能として、世界のランドマークとなる施設は空中写真を観られるようになりました。その結果、臨場感のあるマップ体験が簡単に得られます。他にも、臨場感を高める新しい検索体験として場所の未来の予測ができるように、天候・交通・施設の混雑状況などを提供してくれます。

他にも、予測モデリング機能を利用して、その翌日や翌週、翌月には、そのエリアがどういった状態になるのかといった情報を提供してくれるようになる予定となっています。たとえば、東京の有名なエリアに訪問したいと思ったとき、駐車場の場所や訪問日の天気、混雑状況などを予測機能で表示してくれます。

ベジタリアンやヴィーガンの方にとって非常に便利な機能が追加されました。新しいGoogle検索では、食べ物を検索すると関連の店舗はもちろん、その食べ物の価格や料理の成分なども表示されるようになります。

これによって、料理成分をしっかりと確認しながら、自分が必要としている料理を見つけることができます。

一般的にユーザーは、インターネットショッピングにおいて、買う以外にもさまざまな検索アクションを起こします。たとえば、新商品の特徴を見比べたり、一番お得だと思える商品を発見するため、価格を調べたりといったことを含みます。

今後、Google検索では、購入といった買い物に関するキーワードを含めて検索すると、商品画像が大きく表示され検索画面が商品一覧のようになります。これによって、非常に多くの出品者が出品している商品情報を簡単にチェックできます。

私たちにとって環境保護となるサステナビリティは、非常に重要なテーマです。二酸化炭素の排出や気候変動につながる環境破壊は、私たちの未来を守るためにも、しっかりと取り組む必要がある課題となっています。

Googleマップでは、経路に車の燃費や排出量などサステナビリティに関連する情報も表示されるようになります。その結果、エンジンの種類に応じて環境に優しい道路経路を選べるようになります。

今回紹介したGoogle検索機能以外にも、さまざまな新機能が続々と開発されています。それに合わせてセキュリティ性も一段と高まっており、個人情報を安全に管理できるようになっています。

Google検索の変化を知ることは、次のSEO対策のヒントになります。まずは、実際にGoogle検索を利用して、検索体験がどのように変わっていくのか、自由な発見や探索を行ってみましょう。

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