多様化する要求に!「One to Oneマーケティング」って何?
- 投稿日:2018年04月23日
- 作成者:watanabe.k
- カテゴリ:マーケティング
みなさんは買い物をするときに、どんなことをきっかけにしてその商品を「買う」と決めますか?
テレビや雑誌、インターネットなど、いろいろな所から商品に関する情報を集め、吟味する人もいれば、店員さんに勧められたからと言う人もいるし、衝動買いしちゃうという人もいるでしょう。
このように商品を買うきっかけは個人ごといろいろありますが、「買う」という決済は一度きりです。実際に店舗にある商品の場合、やはり店員さんのおススメとか、お似合いですよ、的なひと押しがあると、ついつい財布のひもが緩くなりがちです。
このように商品を売る側としてはいかに自分のお店で買ってもらうか、購入希望者が「買う決心」をするのを、うまく誘導することが重要です。
こうした決済への誘導策として、ネット業界ではOne to Oneマーケティングがもてはやされています。
今回はこのOne to Oneマーケティングについてご紹介します。
One to Oneマーケティングとは
One to Oneマーケティング(ワントゥワンマーケティング)とは、性別や年齢、年収や居住地域などの顧客の属性、過去にどんな商品を購入したことがあるかなどの購入履歴、どんなサイトを訪問しどんな商品の情報を集めたかなどの行動履歴などを分析し、顧客一人ひとりのニーズに合わせて行なうマーケティング活動を指します。
これらを分析し、タイミングよく広告を出したりメールを送ったりすることで、商品の「買う決心」をスムーズにしてもらえるようになります。要するに、効率的に商品を買ってもらう仕組が、One to Oneマーケティングといっても良いでしょう。
最近ネット業界ではこのOne to Oneマーケティングが注目を集めています。これがいまなぜ注目を集めているかと言うと、ホームページをはじめとするテクノロジーの発展によって、比較的手軽にOne to Oneマーケティングを実践できる仕組みが整ってきたからです。
One to Oneマーケティングの実践基礎
One to Oneマーケティングを実践するには、下記の4つの要素を組み合わせ、見込み客へのアプローチをいろいろと使い分ける必要があります。
- 誰に(ターゲット)
- 何を(オファー)
- いつ(タイミング)
- どのように(チャネル)
例えばサイトを過去閲覧した人(誰に)に対して、割引キャンペーンの案内を(オファー)、月末に(タイミング)、メールで(チャネル)送るといった形です。
One to Oneマーケティングを実践することで、以下のようなメリットが生まれます。
- 低コストで効率よく売上げに繋げられる
=まったく見込みのない客にムダな広告を打つなどがなくなる - 告知や広告が顧客に嫌がられにくい
- 自分が欲しい情報が勝手に企業から送られてくる
=興味のある情報はユーザーにとってありがたいもの - 不要な広告や情報が送られてこなくなる
=自分と無関係な情報はユーザーにとって嫌悪の対象
ムダなく、的確に、効率よく買ってもらえるようになるのが、One to Oneマーケティングの実践によるメリットです。
One to Oneマーケティングの手法
では実際に良く利用されているOne to Oneマーケティングの手法を紹介します。
レコメンデーション
ECサイトなどでよく使われている手法です。
たとえばあなたが通販サイトで商品を購入したときに、「この商品を買った人はこんな商品も買っています。」と目にしたことありませんか?あるいは求人サイトで応募したときに、「この求人を見た人は、こんな求人も見ています。」と言った表示がでてくると思います。これらはレコメンデーションというもので、関連情報を表示し、閲覧者の興味を引きながら新しい成果につなげていく手法です。
リターゲティング広告
過去に商品やサービスに興味を持ってくれた ユーザーに対して、再び働きかける広告です。
たとえば、腕時計の購入を考えているユーザーが、 インターネットでAというブランドを見つけたとします。しかしBのブランドの腕時計も見てみようと考え、一度Aのホームページを離れます。
仮にその後に再度Aブランドのサイトを訪れなかったとしても、そのユーザーに対し、後日別のホームページにある広告欄にAの商品が掲載し、再度商品に接触させます。これをリターゲティングと言います。
直接ホームページを訪問する以外にも ユーザーがその商品の広告を目にすることになり、それによって成約率をアップさせる手法です。
最近では手軽に実践できるツールが登場
One to Oneマーケティングを実践できるツールが次々とリリースされています。「MAツール(マーケティングオートメーションツール)」や「Web接客ツール」などがその代表例です。
これらツールのように、メールやホームページ上でも実店舗と同じように、個々の顧客に合わせたコミュニケーションがあらためて注目されています。
まとめ
One to Oneマーケティングは、顧客が何を求めているかといった、ニーズに合わせてこちらからアプローチできるので、効率的な方法と言えます。それに加え、自動化によってマーケティング費用の削減も期待できるため、2重のメリットが出てきます。
費用対効果の高いOne to Oneマーケティングの活用を、ぜひ検討してみてください。