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あなたのホームページ重くなっていませんか?読み込みの遅さを改善する方法

ホームページの表示速度が遅くてイライラしたことはありませんか?読みたい記事や見たい動画など、自分が目的をもって入ったページでは多少待つことはできるかもしれません。
 
しかし全て表示される前に、他のページに移動することも考えられます。ページの読み込み速度が遅くて重いと、それだけでユーザーにストレスを感じさせ、コンテンツを読む前に離脱してしまう可能性が高くなってしまいます。
 
今回は、ホームページの読み込みの遅さを改善する方法についてわかりやすく解説していきます。
 

ユーザーは読み込みに3秒も待てない!

ホームページの表示速度がユーザーの行動にどう影響するかの調査は、今から20年ほど前にはすでに行われていました。1999年のアメリカの会社が行った調査によれば、ページの表示まで8秒の時間を要すると、ユーザーは待ちきれずに他のページに移動してしまうというものです。
 
「8秒待ってくれるの?」と驚いた方がほとんどでしょう。当時はISDN回線が幅を利かせていた時代で、表示に5秒くらいかかるのは当たり前でした。現在は高速ネットワーク回線の普及に伴って、ページが表示される時間はより短時間になっています。
 

現在のホームページの表示が遅いときの離脱率

現在のユーザーはどれだけ「待っていて」くれるのか。通信速度が高速化し、ユーザーはそのスピードに普段から慣れています。8秒も許容してくれていた待ち時間が、今どれくらいになっているのか見ていきましょう。
 
2014年に挙げられた事例では、表示速度が3秒のホームページは、1秒のホームページに比べ、直帰率が50%上昇するとの調査結果が発表されています。なんと1秒に近い数字まで表示速度を上げないと、半数のユーザーが直帰してしまう結果が出ていたのです。

 

ここで2017年のGoogleの読み込み時間と離脱率に関する調査報告書について確認しておきましょう。
 

読み込み時間 離脱率
1~3秒 32%
1~5秒 90%
1~6秒 106%
1~10秒 123%

出典:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed
 
このように読み込み時間が長くなるほど、離脱率が高くなっていることがわかります。そのため、ホームページの表示速度の改善は大事なことであることがわかります。
 

ホームページの表示速度はランキング要素のひとつ

現在、ホームページの表示速度は、検索エンジンのランキング要素の一つです。Googleなどの検索エンジンは、ユーザー体験を向上させるために、表示速度をランキングの基準としています。ただし、Googleの公式見解によってホームページの表示速度は、検索順位を決定する要因としては、非常に小さいものであることがわかっているため、他社よりも少し遅いからといって、大きく順位を下げられるということはなさそうです。
 
しかし、だからといってホームページの表示速度が遅くても問題ないというわけではありません。ページが速く読み込まれるホームページはユーザーにとって快適であるため、検索結果で上位に表示されやすくなることは間違いありません。Googleは特にモバイルユーザーの体験を優先しており、モバイル版のページ速度もランキングに影響を与えるとしています。
 
読み込みが遅いと最初のページだけを見て離脱する率が高まり、結果として検索順位にも悪影響を及ぼす可能性があるため、表示速度を改善することは、SEO(検索エンジン最適化)においても重要な改善とされています。
 

まずは表示速度を測定しよう

それでは、自社のホームページの表示速度をまずは計測してみましょう。
 

Google PageSpeed Insightsの基本的な使い方

Googleの無料ツールである、「Google PageSpeed Insights」を使います。
 

PageSpeed Insights
https://pagespeed.web.dev/
 
ウェブに関する主な指標の評価
 
分析方法は簡単で、表示されたページの入力欄にホームページのURLを入れて、右側にある分析ボタンを押すだけです。
 
 
パフォーマンスの問題を診断する
 
85以上のスコアが出ればパフォーマンスが良いホームページという評価になります。またGoogle PageSpeed Insightsでは、改善方法の提案も表示されます。
その内容は、主にHTML、CSS、JavaScriptの記述を改善する方法、サーバー側の設定でブラウザキャッシュを利用する方法などです。Google PageSpeed Insightsの詳細な使い方については、以下の記事をご参照ください。

 

・サイトスピード改善で使いたい「PageSpeed Insights」の使い方を解説
https://www.site-shokunin.com/blog/other/6168.html
 

Chrome DevToolsの基本的な使い方

Chrome DevToolsとはGoogle Chrome ブラウザで利用できるツールです。Chromeの右上3点ボタンより、その他のツールをクリックし、デベロッパーツールにアクセスします。もしくは、ブラウザ起動中にF12キーを押すことでもアクセス可能です。
 
解説画面
 
「DevTools(開発者ツール)」を開いたら、パフォーマンスタブ(上図赤枠①)に移動します。「記録して再読み込み」ボタン(上図赤枠②)を押すと、ページの読み込み中の動作が記録され、読み込みのどこに多くの時間が使われているのかがわかります。
 
解説画面
 
記録の一部を詳しく見るにはタイムライン(上図赤枠③)をドラッグします。タイムライン上で見たい部分をドラッグして選択すると、その部分を詳細に確認できます。これにより、特定の処理においてどれくらい時間が必要なのかをチェックできます。

 

選択した時間範囲で発生している処理を円グラフで表示します。たとえば、「レンダリング」はページのレイアウト(見た目の配置)に必要な時間、「スクリプト」はJavaScriptの実行に必要な時間を示します。この情報を使って、ページのどこに改善の余地があるかがわかります。
 

表示速度の低下に起因するものとは

ホームページの表示速度は、ユーザーエクスペリエンスとSEOの両方に大きな影響を与えます。Googleは2010年以降、ページ速度をランキング要因の一つとして考慮しています。2021年には、Core Web Vitalsを含むページエクスペリエンスシグナルがランキング要因として追加されました。
 
次に、表示速度の低下によって発生する影響の主な要因を、インフラとサイトのコンテンツの観点から詳しく説明します。
 

インフラ要因

ネットワークとサーバーのインフラは、ホームページの表示速度に直接的な影響を与えます。主要なインフラ要因は、次のとおりです。
 

【ネットワークの問題】

遅延 サーバーとユーザー間の距離や、ネットワーク経路上の障害により、遅延が発生します。特に地理的に離れた場所からのアクセスは、遅延を引き起こしやすいです。
帯域幅 不十分な帯域幅は、大容量のコンテンツのロードを遅らせます。高トラフィック時には、帯域幅の不足が顕著になります。

 

【サーバーの問題】

処理能力 CPUやメモリが不足すると、リクエスト処理に時間を要します。サーバーの処理能力を超えたトラフィックは、表示速度の低下を引き起こします。
過負荷 同時アクセスが多すぎると、サーバーが過負荷となり、レスポンス時間が遅くなります。負荷分散技術やサーバークラスタリングの採用が効果的です。

 

【データベースの問題】

クエリの最適化 非効率なデータベースクエリは、ページ生成時間を増加させます。クエリの最適化やインデックスの適切な利用が重要です。
インデックス 適切なインデックスがないと、データ検索に多くの時間を要します。インデックスの整備と定期的なメンテナンスが必要です。

 

ホームページのコンテンツ要因

ホームページのコンテンツも表示速度に大きな影響を与えます。主要なホームページのコンテンツ要因は、次のとおりです。
 

【画像最適化】

ファイルサイズ 大きすぎる画像ファイルは、ロード時間を著しく増加させます。画像の圧縮や最適化が必要です。
フォーマット 適切な画像フォーマット(WebP, JPEG 2000など)の使用が重要です。
遅延ロード 画面外の画像を遅延読み込みすることで、初期ロード時間を短縮できます。

 

【JavaScriptとCSS】

不要なコードの削除 JavaScriptとCSSファイルの圧縮によりファイルサイズを削減します。
非同期読み込み 重要でないスクリプトの非同期ロードでレンダリングブロックを防ぎます。
コード分割 必要な部分のみを読み込むことで、初期ロード時間を短縮します。

 

【コード構造】

ファイルの最適化 CSSやJavaScriptの配置を最適化し、静的ファイルを最小限に抑えます。
クリティカルレンダリングパス 重要なコンテンツを優先的にレンダリングし、ユーザーが必要とする情報を迅速に提供します。

 

【プラグインと拡張機能】

過剰な使用 不要なプラグインは削除し、必要最小限にとどめます。プラグインが多すぎると、表示速度が低下します。
更新 古いプラグインは新しいバージョンに更新し、パフォーマンスを改善します。

 

SEOへの影響と改善策

ホームページの表示速度はSEOに直接影響を与えます。次に、表示速度がSEOに与える影響と改善策をご説明します。
 

クロール予算の最適化

クロール予算とは、検索エンジンボットが一定期間内にホームページをクロールできるページ数のことです。表示速度が速いサイトでは、検索エンジンボットがより多くのページをクロールできるため、新しいコンテンツや更新されたコンテンツが迅速にインデックスされやすくなります。これにより、ホームページ全体のSEOパフォーマンスが向上します。
ホームページ全体のSEOパフォーマンスは、次の方法で改善できます。
 

サーバーの最適化 高速なサーバーを選び、定期的にメンテナンスを行う。
無駄なリダイレクトの削減 リダイレクトが複数連続して発生する事態を避け、直接アクセス可能なURLを提供する。
キャッシュの利用 ブラウザキャッシュを利用して、クロールの負荷を軽減する。

 

ユーザー行動シグナルの向上

表示速度が速いホームページは、ユーザーエクスペリエンスが向上し、直帰率の低下やセッション時間の増加につながります。ポジティブなユーザー行動シグナルは、検索エンジンにホームページの価値を伝え、ランキング向上に寄与します。ユーザー行動シグナルは、次の方法で改善できます。
 

ページコンテンツの最適化 重要なコンテンツを最初に読み込むようにし、ユーザーがすぐに必要な情報にアクセスできるようにする。
画像の最適化 画像のサイズを圧縮し、適切なフォーマットを使用する。
スクリプトの最適化 不要なJavaScriptを削除し、必要なスクリプトを非同期で読み込む。

 

モバイルフレンドリネス

モバイルファーストインデックスにおいて、表示速度は特に重要です。モバイルデバイスからのアクセスが増加している現代において、モバイルユーザーの満足度はサイトの成功に直結します。モバイルフレンドリーなサイトは、ユーザーのエンゲージメントも高めます。モバイルフレンドリネスは、次の方法で改善できます。
 

レスポンシブデザインの採用 すべてのデバイスに対応したデザインを使用する。
AMP(Accelerated Mobile Pages)の利用 モバイルページの読み込み速度を劇的に向上させる。ただし一部のHTMLタグ・Javascriptに制限がある点と、2021年以降に直接的なSEO効果が無くなった点は注意。
タッチ操作の最適化 モバイルユーザーが簡単に操作できるインターフェースを提供する。

 

コンバージョン率の向上

表示速度の改善は、直接的にコンバージョン率の向上につながります。ユーザーは、ページの読み込みが遅いサイトをすぐに離れてしまうことが多く、購入や問い合わせなどのアクションを起こしません。逆に、表示速度が速いホームページは、ユーザーの離脱を防ぎ、より多くのコンバージョンを促します。コンバージョン率は、次の方法で改善できます。
 

ページのシンプル化 不要な要素を排除し、ユーザーが目的のアクションを迅速に行えるようにする。
フォームの最適化 フォームの入力フィールドを最小限にし、ユーザーが簡単に情報を入力できるようにする。
分析ツールの利用 Google Analyticsなどのツールを使用して、ユーザー行動を分析し、改善ポイントを特定する。

 
このように、表示速度の最適化はSEOにおいて非常に重要です。継続的なパフォーマンス監視と改善を行うことで、ホームページの検索ランキングを向上させ、ユーザーエクスペリエンスを高めることができます。
 

専門知識が無くても実施できる、表示速度の改善方法3選

ホームページの表示速度が遅ければ、「このホームページは、壊れているのでは?」とユーザーは思うでしょう。そのような疑いがユーザーの離脱とコンバージョン率の低下につながります。次に、そのような事態に陥らないために、代表的なホームページの表示速度の改善方法についてご説明します。
 

画像を軽量化する

ファイルサイズの大きな画像は読み込みに多くの時間が必要です。無料ツールなどを利用して圧縮し、ファイルサイズを小さくしましょう。なお、ファイルサイズを小さく圧縮してホームページの表示負荷を下げることを“画像を最適化する”といいます。
 
たとえば、無料で画像のファイルサイズを縮小できるサービスを使えば、JPGやPNGファイルなどのファイルサイズを縮小できます。
 
ちなみに、圧縮後は、画質のチェックをしてください。圧縮に失敗すると画質が下がり、掲載できない状態になる可能性がありますので、データをバックアップしながら慎重に進めてください。
 
オンラインで画像ファイルを圧縮するサービスはいくつかありますが、下記のサービスは非常に利用しやすいです。
 
・オンラインイメージ最適化ツールOptimizilla(無料)
https://imagecompressor.com/ja/
 

使用していない外部ファイルを削除する

Webサイトにアクセスする際、外部ファイル(画像・CSS・JavaScriptなど)の数だけ読み込みを行います。つまり、使わないファイルをたくさん読み込んでしまうと、それだけ表示速度が遅くなります。
 
たとえば、使っていない広告はありませんか?リンクされていないページがホームページ内に溜まっていませんか?これらは、使用していない外部ファイルとなって表示速度の低下を招きます。速やかに削除しましょう。
 

ブラウザキャッシュを利用する

一般的に、キャッシュというと、「ブラウザキャッシュ」と「サーバーキャッシュ」に分類されます。ここでご紹介するのは、ブラウザキャッシュです。そもそも、キャッシュとは、ブラウザが1度表示したホームページのデータを保存しておき、再度同じページを表示するときに、以前より早く表示する仕組みのことです。
 
キャッシュを利用すれば、ブラウザからサーバーへのデータ通信はもちろん、サーバーでのファイル作成に必要な手間を省略できます。
 
このとき、ブラウザキャッシュとは、ホームページのブラウザが過去に取得したデータでデバイスに保存されたものをいいます。たとえば、ブラウザで同一のデータの表示が必要になった場合、サーバーにリクエストを送ることなく、ブラウザキャッシュを参照します。
 
本来ならブラウザとサーバーがデータ通信を行うことで表示される仕組みとなっていますが、ブラウザキャッシュがあればサーバーへのデータのリクエストがなくなり、ブラウザキャッシュの情報をデバイスにそのまま表示できます。
 
では、ブラウザキャッシュを利用するには、どうすれば良いのでしょうか?ブラウザのキャッシュは、htaccessファイルにコードを記述することで利用できます。ただし、この作業を実施する場合は、ホームページの管理についての専門的な知識がある方が対応してください。
 

まとめ

ホームページの表示速度を改善する方法はさまざまですが、そのホームページとマッチした対応方法を実施することが大切です。たとえば、たくさんの画像を使用しており、読み込みに多くの時間を必要としているのなら画像を最適化すれば、ホームページの表示速度は大幅に改善されますが、画像ファイルの少ないホームページであれば、大きな効果は期待できないでしょう。
 
逆に、画像ファイルの圧縮よりも無駄なファイルを削除した方が大きく改善されることもありますので、自社のホームページを確認しながら効果のある方法を模索してみましょう。

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