サイト職人スタッフブログ

「ホームページを修正してアップロードしたのに、ブラウザで見ると更新されていない！？」という経験は、ホームページ担当者であれば、誰でも必ず経験することと言っても過言ではないでしょう。
この現象の原因の多くは「キャッシュ」にあります。

実は、サイト職人サポートへの問い合わせの中でも、一番多いのはこの「キャッシュ」に関しての問い合わせなのです。今回は、この「キャッシュ」についてお話させていただきます。

キャッシュってなに？

キャッシュとは、1度表示したWebページのデータを保存し、再度表示する際、前回よりも素早く表示するための仕組みのことです。キャッシュという語源には、「隠し場所」という意味があり、この仕組みを利用すれば、ブラウザからサーバへのデータ通信やサーバ上でのファイル作成における手間を省くことができます。
ブラウザのキャッシュについては、下記スタッフブログの記事で詳しく解説しているので、興味のある方は参照してください。

ブラウザの「キャッシュ」って何？
https://www.site-shokunin.com/blog/other/708.html

キャッシュの種類

一般的なキャッシュは、大きく2種類に分類できます。1つ目はブラウザキャッシュ、2つ目はサーバキャッシュです。ブラウザキャッシュはデバイス（PCなど）上で管理され、サーバキャッシュはサーバ上で管理されています。ここでは、ブラウザキャッシュとサーバキャッシュの違いについてご説明します。

ブラウザキャッシュ

ブラウザキャッシュとは、Webブラウザとサーバで送受信された情報のうち、最終的にデバイスに保存されたものをいいます。もし、Webブラウザに保存されているデータと同じものが必要な場合は、サーバにリクエストは送りません。つまり、Webブラウザとサーバ間では、一切の通信を行いません。
Webブラウザがサーバにリクエストしなくても、デバイスに過去のデータが保存されているため、素早く目的の情報を取得できます。ブラウザキャッシュがあれば、2回目以降のデータの取得が簡略化されるため、表示を高速化できるメリットがあります。

サーバキャッシュ

サーバキャッシュとは、オリジナルのWebサーバの複製と考えて差し支えありません。オリジナルのWebサーバに情報を取りに行く前に、ネットワーク上の近いところに複製があれば、その複製を表示する仕組みです。複製サーバは複数ある場合もあります。複製サーバが複数あることでオリジナルWebサーバの負荷を軽減し、近くにあるデータを読み込むことでページの表示が高速化されます。

キャッシュクリア

ブラウザキャッシュをクリアにする際は、再読込を行います。通常ブラウザを再読込する場合は、F5キー、またはブラウザの再読込ボタンを押します。しかし、それでもブラウザキャッシュがクリアされず、更新されない事は多々あります。
そんな時にはスーパーリロード（強制再読込）をしてみましょう。スーパーリロードならブラウザのキャッシュを無視して強制的にWebサーバからファイルをダウンロードするのでキャッシュの影響を受けることなく画面を再読込することが可能です。
スーパーリロードの実行方法は、使用しているOSやブラウザによってスーパーリロードのやり方は異なるので、下記を見て該当する方法を試してみましょう。

Windowsの場合

Ctrl ＋ F5（Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge、Internet Explorer（IE））
Shift ＋ F5（Google Chrome）
Ctrl ＋ Shift ＋ R（Google Chrome）

Macの場合

Mac → Command ＋ R　（Google Chrome、Safari）
Command ＋ Shift ＋ R　（Firefox）

それでもうまく行かない場合は、普段お使いのブラウザとは別のブラウザから更新を確認するのもひとつの方法です。普段と違うブラウザであれば、ブラウザキャッシュがないからです。
また、残念ながらサーバキャッシュのクリアは、ユーザからは任意には実行できません。サーバキャッシュは、サーバに設定されたキャッシュの有効期間が切れるまで待つ必要があります。

まとめ

ブラウザのキャッシュクリアは簡単にできることです。「修正したのに更新されていない！？」と思ったら、まずは再読込を行いましょう。それでも更新されていない場合は、迷わずスーパーリロードを行ってみてください。
今まで更新されない原因の調査に費やしていた時間を、減らすことができるはずです。