「Googleウェブマスター」が「Google検索セントラル」に名称変更。変わった点は?
- 投稿日:2021年02月22日
- 作成者:ito.y
- カテゴリ:その他
昨年グーグルは、SEO担当者向けのツールである「Googleウェブマスター」の名称を「Google検索セントラル」に変更しました。それに併せて提供する情報の整理や統合を行い、SEOに関する情報が非常に見やすくなっています。
今回は、この変更があったことでどのような影響を受けるのかご紹介致します。また、Google検索セントラルというツールをご存知ない方にも、どういった特徴があるのか分かりやすく丁寧に解説します。
目次
Google検索セントラル(旧称Googleウェブマスター)とは
昔は、Googleウェブマスターという名前で知られていましたが、Google検索セントラルへと名称変更されてから、サービスの存在を知った方もいるでしょう。まずは、Google検索セントラルとは、どういったサービスなのかご説明します。
検索のパフォーマンスを数値とグラフで確認できる
Google検索セントラルを利用すれば、Googleからどのようなキーワードでユーザーが検索しているのか、検索のパフォーマンスを数値とグラフで確認できます。詳細を知りたい方は、画面左の「検索トラフィック」の「検索クエリ」をクリックしてみましょう。
検索キーワードやクリック率、検索画面上の平均的な掲載順位がわかります。
機能を使いこなせるとSEO対策を効果的に行える
Googleウェブマスターの使い方を習得して、機能を最大限利用できるようになれば、GoogleからWebサイトがどのように評価されているのかが明確にわかります。たとえば、インデックスの状態やペナルティ状況、モバイル端末への対応状況などを把握することができるため、ひとつずつ問題点を確認し、修正していくことでアクセスの集まりやすいWebサイトを作成できます。
Google検索セントラルの変更点について
新しくGoogle検索セントラルというサービス名に変更され、何が変わったのかをご説明します。
名称の変更
説明するまでもなく、名称が変更されました。しかし、なぜ名称が変えられたのでしょうか。それは、ウェブマスターという用語の使用が激減しており名乗る人がごく少数になったことが原因です。
たとえば、IT業界では、ウェブマスターではなく、次のような名称がよく使われています。
- ウェブマーケティング担当者
- デジタルマーケティング担当者
- Webサイト運用者(担当者・管理者)
- Webサイトのデベロッパー
- Webサイトの所有者
- 広告サイト運営者
このように、「私は、ウェブマスターです」と名乗る人は、非常に少なく、ほとんど耳にする機会がありません。このような現状から、ソーシャル メディアとWebサイトで使っているGoogle ウェブマスター セントラルという名称をもとにして新名称を考えれば良いのでは?という発想から、検索というワードを入れて、「Google 検索セントラル」という名称が誕生します。
そのため、Googleウェブマスターの代わりとなる名称が見つからなかったため、Google検索というワードにフォーカスし、「Google」+「検索」+「セントラル」でGoogle検索セントラルという名称が決まりました。
ヘルプドキュメントとブログの情報を1つのサイトに集約し整理
Google検索セントラルへと名称が変更されたからといって、SEOの在り方が大きく変わるわけではありません。この点については、今までと何も変わりません。新しい情報はありませんが、少しSEO情報が移動しているため、大切なポイントをまとめていきます。
- Search Console ヘルプセンターには、Search Consoleに関する情報の掲載に限定される
- ヘルプ フォーラムの「ウェブマスター ヘルプ コミュニティ」が「Google 検索セントラル コミュニティ」へと名称変更される
- インデックス登録や検索の仕組み、ガイドラインなどについては、Google検索セントラルへ移行する
簡単に、まとめるとヘルプドキュメントとブログの情報が1つのサイトに集約されました。また、Googleは、新しい施策としてSEO初心者の方から上級者まで幅広く楽しんでもらえるように、初心者向けガイドと上級者向けガイドを用意してくれています。たとえば、上級者向けガイドには、次のような情報が記されています。
- 多言語サイトの扱い方
- ページやサイトの正しい移行方法
- 数千万ページが更新されるサイトの運用方法
- 1つの記事が複数ページにわたっている場合の正しい表示の仕方
- 無限スクロールに対するGoogleの見解
- Googleがサイトを認識しやすくするにはどうすれば良いのか
上記のように、SEO担当者であれば、どれも勉強になることばかりが並んでいますので、ぜひ目を通しておきましょう。特に、Webマーケティング担当者でWebサイトの運用を任されている方は、Googleの考えに沿って運用できているか確認していきましょう。
まとめ
GoogleウェブマスターがGoogle検索セントラルへと名称変更したため、ご報告させていただきました。新名称へと変更したからといって、SEOの在り方が大きくかわるわけではありません。しかし、Google検索セントラルへと名称変更したことでSEO情報が非常に見やすくなりました。
初心者向けガイドと上級者向けガイドが用意されていますので、今一度、Googleは何を考えて検索の未来を変えようとしているのか、再確認していきましょう。