調べものには検索よりSNSを使う人が増加している?
- 投稿日:2022年09月13日
- 作成者:ito.y
- カテゴリ:その他
10代を中心とした若者はグーグル検索やマップ検索を使わずに、SNSでトレンドや調べものをしているという話を聞いたことはあるでしょうか。Googleの幹部がその変化に脅威を感じているとコメントしたことで話題になっています。
若者は、何故SNSによる情報収集が中心となってしまったのでしょうか。そして、Webサイトを運営するひとにとって、若者をターゲットとしたい場合、どうすればより効果的になるでしょうか。
今回は、10代や20代の若者がSNS検索をする理由やGoogleの見解、Webサイト担当者は、どのような対策をしていく必要があるのかについてわかりやすく解説していきます。
SNS検索をする理由
一般的な検索エンジンでの検索よりもSNS検索が増加傾向にあるのには、ある程度の一定の理由があります。その理由は、次のとおりです。
文字よりも視覚要素を好む
18歳から24歳までの米国のユーザーを対象とした。Googleの調査によれば、若い人たちの約40%はGoogle検索やGoogleマップを利用するのではなく、InstagramやTikTokを利用していることがわかっています。つまり、10代~20代の若者は、検索エンジンによる文字検索ではなく、音や視覚に頼った情報検索の仕方をする傾向があるということです。
文字よりもたくさんの視覚情報を好む若者は、紙の地図を使って目的地を調べるということはありません。Googleマップを使って簡単に検索します。しかし、SNS検索が主流となっている現代では、Googleマップも利用されることはなく、ストリートビューを使って没入型コンテンツを通して情報を収集しています。
広告より本音が知りたい
一般的なWeb検索よりもSNS検索を使う理由のひとつとして、SNSには広告では見られない本音を閲覧できるケースが非常に多いです。たとえば、次のような情報を広告で閲覧するのは、非常に難しいといえます。
「夜7時に〇〇へ行ってみたら、とても怖そうな人が集まっていた。毎日、来ていると横の人が話していた。夜は、危ないから近寄らない方が良い。」
「サイトでは、便利な機能と言っていたけど、実は〇〇で不便なところがあった。こういったことができると、今以上に使いやすくなると思う。」
そして、さまざまな人の意見をリアルタイムで収集できるため、情報収集の偏りをなくすことができます。
Googleの見解
Googleのナレッジ・インフォメーション部門でチームをまとめているラガヴァン氏は、若者ユーザーが調べものに検索エンジンよりもSNS検索を利用している現状に対して、次のような見解を公開しています。
- 当たり前のように思っている期待値や発想を持っていない
- キーワードを入力する傾向がなく、より没入型の新しい方法でコンテンツを発見しようとする傾向がある
- 18歳から24歳の米国ユーザーに対するグーグルの調査では約40%の若者が昼食の場所を探すとき、Googleマップや検索にアクセスしないことがわかった
- 新しい技術基盤が必要と考え、Google検索やマップの改善を進めている
- インスタグラムとtiktokが検索結果に表示されるようにする取り組みをしている
初期のインターネットは、あくまでも情報検索の媒体としてでしか、考えられていませんでした。しかし、現在では音や映像などによって、自分が自宅にいてもその環境にいるかのような体験ができるため、そのようなコンテンツを求めて、ユーザーは常に動いていることがわかります。
Webサイト担当者はどう対策すべきか
一般的な検索エンジンでの検索よりも、SNS検索が主流となりつつあることがわかりました。では、そのような流れに対してどのような対策ができるのでしょうか。次に、具体的な対策について説明していきます。
SNS検索の仕組みを利用する
SNSには、その媒体特有の情報検索法があります。たとえば、ハッシュタグ検索を利用すれば、その内容に関連するコンテンツを一覧で並べることができます。そのため、情報を共有する場合は、ただ情報を伝えるのではなく、ハッシュタグ検索を意識して情報共有することで、ユーザーに情報を見つけてもらいやすくなります。
SEO対策は大事にしつつ、それだけに固執しない
SNS検索が主流になるからといって、検索結果におけるSEO対策をおろそかにして良いというわけではありません。なぜなら、DIGINOGRAPHYで公開されているデータによれば、20代のブラウザ検索の利用者の半数がSNSを利用しているというデータを公開しているからです。つまり、ブラウザ検索されていないというわけではないという事です。そのため、従来のSEO対策は大事にしつつ、それだけに固執せず今後でてくる新しい技術を取り入れていくことをおすすめします。
まとめ
現在は、SNSで情報収集する10代~20代の若者が増えています。しかし、同時にブラウザ検索も行っています。そのため、どちらか片方に対策を集中してしまうのではなく、自社の状況に応じてどちらもバランス良く対策を行っていきましょう。