SEOの観点からホームページのURLを考える
- 投稿日:2020年01月07日
- 作成者:weblab
- カテゴリ:SEO
ホームページ制作にあたり、「どのようなファイル名(URL)にするべきか」と頭を悩ませたご経験はありませんか?また、SEOを重要視しているホームページのご担当者さまはより一層悩まれているのではないでしょうか。
今回は、SEOとURLの関係性について考えていきたいと思います。
Googleの解説は?
Googleが発行しているガイドラインでは、「URLの構造改善」もSEO対策のひとつとしています。URLに、コンテンツのカテゴリやファイルの説明を示す名前を利用するということは、検索エンジンのクロール率のアップにつながります。
逆に、URLに意味のある単語が含まれておらず、長く暗号めいたものは不適切であると明言しています。
ただし、ファイル名の変更や、URLの構造改善を行ったからと言って、”すぐ・確実に・絶対”評価が上がるとは限りません。
※参照:Google 検索エンジン最適化 スターターガイド
http://static.googleusercontent.com/media/www.google.co.jp/ja/jp/intl/ja/webmasters/docs/search-engine-optimization-starter-guide-ja.pdf
SEOを意識したURL作成のポイントは?
SEO対策を考えるうえで、ガイドラインの内容に従いURLを作成するのであれば、どのようなものが良いのでしょうか。主要なポイントは、下記の3つです。
①ファイル名(URL)にページを説明するキーワードを含める
ファイル名を決定する際は、適切な長さのキーワードを含めることを意識しましょう。キーワードを含めたからといって、検索順位に大きな影響があるわけではありませんが、明瞭なファイル名(URL)にすることで、検索順位のアップに繋がっていく可能性はあります。
しかし、なぜキーワードを含めると検索順位のアップにつながるのでしょうか。それは、コンテンツと関連した単語を含めたファイル名(URL)の方がユーザーにとって親切だからです。ホームページの訪問者にとっては、目にとまりやすく覚えやすいので、クリック率が上昇します。今後、ファイル名を決める際は、下記のポイントを意識してみましょう。
- 不要なセッションIDやパラメータを含めたものにしない
- aaa.htmlのような意味のないファイル名にしない
- “seo-url-seo-url-seo-url.html”のように特定のキーワードを過度に使用しない
②なるべく短く、シンプルに
URLは、なるべく短く、シンプルに作成することを心がけましょう。先ほどは、「ページを説明するキーワードを含めると良い」と説明したため、その矛盾が気になる方もいるでしょう。キーワードを含めた結果、URLが長くなってしまったら他の問題が発生します。
そもそも、SEO対策においては、ファイル容量の軽量化が推奨されています。ファイル名によるファイル容量の変動はあまりありませんが、「塵も積もれば山となる」と考え、シンプルなファイル名を心がけましょう。
たとえば、スマートフォンというURLを作成する場合は、下記のようにしてもよいでしょう。
【修正前】
/smartphone.html
【修正後】
/sp.html
このように省略すれば、文字数はもちろん、ファイル容量の軽量化にもつながります。
③階層に注意する
URLを作成する際は、階層にも注意してください。階層を整えると、アクセス解析時に分析がしやすくなります。本来、URLの階層には、ディレクトリ階層とリンク階層という2つに分類できる大きな階層があります。
ディレクトリ階層とは、ページの階層構造や所属関係をURLで示したもののことです。
sample.com/sp/music.html
sample.com/sp/picture.html
たとえば、上記ならスマホというカテゴリに、「音楽」や「写真」が入っていることがわかります。
一方で、リンク階層とは、どれくらいのリンクで該当ページにたどり着くかというものです。
sample.com/sp/music.html
上記のリンクの場合、リンク階層で考えるのであれば、2階層目に該当ページがあると判断できます。
ちなみに、SEO対策においては、リンク階層が重要とされています。なぜなら、Googleは、リンク階層の浅いページを中心にクロールし、深いページよりも重要であると考えているからです。
SEOにおいてディレクトリ階層は、検索順位に決定的な影響を与えるものではないと考えられているため、必要以上に多くの時間をさく必要はありません。ただし、今後たくさんのページを制作する予定なら、しっかりとディレクトリ階層を意識してください。
ディレクトリ階層が意識されていないWebサイトは、現状の把握が煩雑化しがちになります。アクセス解析では、同じ属性同士をグループ化して比較することが多々あります。ディレクトリ階層を意識しているとクルーピングしやすいということを頭の片隅に入れておきましょう。
まとめ
今回は、URLに関する記事にしてみました。
SEO対策としては、即効性があるような有効な対策ではありませんが、「ユーザー(&Google)にとって分かりやすく」という点は他の対策と変わりません。
「いつもURLの作成で困っていた」という方は、今回のポイントが参考になれば幸いです。