検索結果に表示される「他の人はこちらも質問」とは?
- 投稿日:2022年07月26日
- 作成者:ito.y
- カテゴリ:SEO
Googleで検索をしていると「他の人はこちらも質問」という項目を見たことはないでしょうか?これはPAA(People Also Ask)と呼ばれる、Google検索結果画面の機能です。
簡潔なQ&Aであれば、検索結果に表示されているWebページにアクセスしなくとも検索結果画面上で確認できてしまいます。
この機能によってSEOにはどのような影響が出るのでしょうか。今回はPAA(People Also Ask)とは、いったいどのような機能なのか、具体的な仕様についてわかりやすく解説いたします。
目次
PAA(People Also Ask)とは
PAA(People Also Ask)とは、「他のユーザーが行った質問」という意味のある検索エンジンの機能のひとつです。PAAは、ユーザーが検索に利用したキーワードと関連する質問が順番に並び、関心のある質問をクリックまたはタップすると、質問に対する回答と関連のあるタイトルやコンテンツへのリンクが表示されます。
日本国内では2022年から表示されている
海外では2017年にすでに導入され、未導入だった日本国内でも2022年から表示されるようになったことが確認されています。しかし、検索すれば必ず表示されるというわけではありません。現状では、テスト段階ということなので、同じキーワードでも表示されることもあれば、表示されないこともあります。
PAAによって変わっていく検索の仕組み
PAAの仕組みが浸透すれば、検索ユーザーとしては、自分が気になっている質問の回答はもちろん、潜在的に抱いている疑問にも具体的な回答が得られるため、Webサイトへアクセスしなくても、簡単に必要な回答を得ることができてしまいます。
その結果、Webサイトへアクセスしないゼロクリック検索が増える可能性が高いです。PAAへの有効な対策としては、PAAエリアへ自社サイトを表示させる取り組みの必要性が高まっていくでしょう。
PAAの仕様について
次に、PAAの表示場所や表示件数に上限など、その仕様について説明します。
検索画面上に表示される場所
PAAは、どこか特定の場所に表示されることが決まっているわけではありません。基本的には、検索結果の上部に表示されており、掲載場所としては、Webサイトの3番目に表示されることが多いです。
データ元
PAAのデータ元は、Webサイト上に存在するよくある質問と回答のコンテンツや質問に対する回答に沿ったものが抜粋されて表示される仕組みとなっています。また、データ元として、参照される内容は、文章だけではありません。質問の内容によっては、リストや表、画像、動画など、コンテンツの種類を問わず、幅広く表示されるケースがあります。
表示件数に上限はない
PAAには、表示件数に上限はありません。ある検索キーワードでは、3項目しか表示されなくても別のキーワードに変更すると6項目表示されることがあります。そのため、どれだけの数が表示されるかについては、検索キーワード次第といえます。
なお、PAAにある一番下の質問項目をタップすると、新たな質問が増える仕様となっています。
PAAに自社コンテンツを表示させるためにできること
PAAエリアに自社サイトを載せることができれば、キーワードによっては大きなアクセスアップが期待できます。次に、PAAエリアに自社コンテンツを表示させるためにできることについて説明していきます。
表示させる方法の詳細は公表されていない
現状、「このような対策を行っていけば、PAAエリアに自社コンテンツが表示される」といった表示させる方法の詳細は、公表されていません。そのため、SEO担当者は、自分で仮説を立てながら、どうすれば、PAAに表示されやすくなるのかについて考えていく必要があります。
強調スニペット対策を行うことで表示される可能性がある
いくつかのGoogle検索の傾向から、強調スニペットを意識してSEO対策を行うことで、PAAが表示される可能性が高いことがわかっています。そのため、PAAエリアに自社コンテンツを表示させたい場合は、現状では強調スニペットへの対策を行いましょう。
強調スニペットとは、検索ユーザー知りたい回答を簡潔に提示しているWebコンテンツを検索結果の最上部に表示させる仕組みのことです。「~とは」と検索した際、Webサイトにアクセスしなくても、最上部に回答が記載されていることがありますが、あれが強調スニペットの仕組みです。そのため、強調スニペットに有効な対策を次々と試していきましょう。
まとめ
PAAは、検索エンジンの検索の仕組みを大きく変えるといわれています。PAAが浸透すれば、ユーザーは、Webサイトにアクセスしなくても、必要な情報を検索結果から、簡単に得られるようになります。
そして、PAAエリア以降に表示されるサイトについては、ほとんどアクセスがなくなってくるでしょう。そうなる前に、PAAに表示されるように対策を行っていきましょう。