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3クリックルールは迷信?その意味とクリック数について

3クリックルールは迷信?その意味とクリック数について3クリックルールって知っていますか?
え?落ちたものでも3秒以内に食べればセーフ…ってそれは、3秒ルールですよ!
今回は、ホームページ制作に関わる3クリックルールのお話です。

3クリックルールとは

3クリックルールとは、検索や広告などから、ある目的を持ってホームページを訪問してきたユーザーが、3クリック以内で目的のページに到達できなければ不満に感じ、ホームページから離脱しまうという、ホームページ制作業界に長い間語られてきたルールの1つです。
たとえば「確定申告の際に医療費控除の記載方法」について知りたいとき、

確定申告 医療費控除 方法

と検索したとしますよね。
それで、検索結果に出てきたホームページの一つにアクセスしたとしましょう。
記載方法が知りたいわけですから、確定申告書の表が画像であって、記載の仕方がキャプション付きで説明されているようなページに到達したいですよね。
ところが確定申告の方法や医療費控除とはなにか?といった、別に今知りたくないことまでぺらぺらと説明してくれるページに入ってしまったら、ホームページを回遊して、目的を達成するページまで、自力で辿り着く必要があります。

このように、ユーザーが求める情報に対して、記載すべき情報が精査されていないホームページは、どこに何のコンテンツがあるか把握しづらく、ユーザーが目的のページに到達する前に、諦めて離脱してしまうイメージがあります。
なので、約3クリック以内にユーザーが求める情報に到達できるようにする、といったルールが、業界内で推奨されてきた歴史があります。

3クリックルールは実は迷信だった?

しかし、この常識だと思われていた3クリックルールが、実は迷信ではないかという実験結果が、アメリカの「User Interface Engineering」という団体から発表されました。

https://articles.uie.com/three_click_rule/

この記事では、44人のユーザーに合計620個のタスク(目標ページに到達する)実験を行った様子が紹介されています。
3クリックで目標ページに到達するユーザーもいれば、24クリックもかかってやっと目的のページに到達するユーザーもいたそうです。
この実験では、達成率とホームページへの満足度の関連性を、データ化してまとめていますが、達成率が3クリック以上になっても、目標到達を断念するユーザーが顕著に増えることは”なかった”としています。
また、満足度の集計でも、わずか3クリックで到達したユーザーと、20回以上のクリックを要し、ホームページをぐるぐる回ってなんとかたどり着いたユーザーとの差異は、わずか約15%しか変わらなかったとあります。

驚くべき結果です。よほど心にゆとりを持った方達が実験対象だったのかもしれませんが、結果として、3クリック以内でなければならないといった、明確な数値の差は、この実験で見受けられませんでした。
約15%の満足度のため、3クリックルールに則り、見た目を軽視して、過度にメニューを増やしたり、本来、必要であったはずのページを削ったりするなどの対策を行うべきか否かは、今後、検討する必要があるでしょう。

まとめ

このように、「3クリック」という長年信じられてきた業界のルールの科学的根拠は、前述の実験結果によって存在しないことが判明しました。
とはいえ、3クリック以内でなくとも、常にユーザーが求める情報を精査し、正しい選択肢を表示していくことは重要です。
そのようなページ設計を行うことが、ユーザーを離脱させない、一番の要因になることでしょう。

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