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Google発のチャット型AI『Bard』とハルシネーションとは?

d_eye_230629_02AI(人工知能)の開発・公開が活発になり、注目を集めています。AI自体は古くから様々な開発が進められていましたが、近年の盛り上がりは2022年にOpenAIが公開したAIチャットボットの『ChatGPT』が爆発的に広まったことがきっかけの一つと言えます。

AIの開発により世の中が便利になっていく一方で、チャット型AIによって得られる回答は絶対に正解であると断言できるものではありません。特に、最新情報については誤りであるケースが多いです。
今回は、Google発のチャット型AI『Bard』の概要やハルシネーションと呼ばれる状態の関係性についてわかりやすく解説していきます。

 

チャット型AIとは

チャット型AIとは、人間と会話するように設計された人工知能の一種です。有名なものとしては、前述した『ChatGPT』が挙げられます。ChatGPTを利用することで利用者は、人間と会話するようにAIに質問し、回答を得ることができます。

ChatGPTは、人間からの質問や指示を理解し、それに応じて回答や指示に従った行動ができます。そのため、一般的なチャット型AIは、受付窓口やヘルプデスク、教育、開発、マーケティングなど、さまざまな分野で使用されています。

 

Google初のAI『Bard』とは

Bard とは、Google AIが開発・提供しているチャット型AIです。現在はまだ試験運用中ですが、人間と会話するような文章で質問をすることができ、それに対してAIが自然な回答をしてくれます。
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AIにはそれぞれ特色がありますが、Bardの特色の一つとして「Google検索に移動して、関連トピックについて簡単に検索できる」という点があります。Bardからの回答には『Googleで検索』ボタンが付いています。

例えば、「チャット型AIとは」と送信した場合、回答の『Googleで検索』ボタンをクリックすると関連トピックとして「チャット型AI」「チャットAIとは何ですか?」「チャットボットとAIの違いは何ですか?」といった項目が並びます。これらをクリックすると、Google検索画面に遷移することができます。

 

img02

 

ちなみに、同じ質問内容でも、その状況に応じて関連トピックは変わってきます。おそらく、質問の流れやGoogleの検索エンジンの情報量からベストな表示をしているものと思われます。

 

Bardができること

Bardでは、次のことを実行できます。

 

  • 文章の作成
  • アイディア出し
  • 要約
  • プログラミングコードの生成
  • 音楽作成
  • 手紙作成
  • マーケティング立案
  • リサーチ
  • メールの作成代行

など

 

言語の翻訳といったことも可能で、人間が行っていることを簡単に頼めます。

 

どのようにAIは学習を行なっているのか?

これらのAIは、より大きな括りで大規模言語モデル(LLM)と呼ばれます。これは、巨大なデータセットとディープラーニング技術で構築された言語モデルで、膨大で多層的な学習により、従来よりも精度・質が向上します。

従来の自然言語モデルとの大きな違いは、「計算量」「データ量」「パラメータ数」が大幅に増加していることです。その結果、今までなら不可能だった次のような複雑なタスクでも、簡単に実行しやすくなります。

 

  • 多言語翻訳
  • 顧客分析
  • 議事録作成
  • 要約

 

しかし、これらに課題はないのでしょうか。

 

AIの課題、ハルシネーションとは

このように膨大な知識を持ったAIですが、AIを利用する際の課題の一つとして『ハルシネーション』が挙げられます。ハルシネーション(Hallucination)は、直訳すると幻覚という意味ですが、近年では「AIが、不正確な情報を正確であるかのように回答する現象」という意味でも使われます。

BardはGoogle検索の検索結果から情報を取得しているため、従来のAIサービスよりハルシネーションが起こりづらいとされていますが、それでも「不正確な情報や不適切な発言が表示される可能性があります」とされています。

 

ハルシネーションから考えられるAIの懸念点とは

Bardのページを開いた時の注意書きにもあるように、AIは発展途上であり、完璧な存在ではありません。

 

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(以下引用)

 

“Bard はいつも正しいとは限りません
Bard で生成される情報は不正確または不適切な場合があります。内容に疑わしい点がある場合は、[Google で検索] ボタンを使って Bard の回答を確認してください。”

 

不正確な情報を正確であるかのように回答されていたとしても、利用者は気づけない場合があります。チャット型AIに入力して回答を受け取ることは、「検索エンジンで検索して様々な情報を集め精査する」ことと同等ではありません。

 

「AIが提示する回答は正しいとは限らない」ということを理解して利用することが大切です。Bardを利用する場合、「Googleで検索」ボタンからより正確な情報元を探していくといいでしょう。

 

まとめ

GoogleのBard に限らずAIの懸念点を理解した上で、自分の思考を補助してくれる効果的なツールと考えれば、AIは非常に便利な存在です。AI技術を利用すれば、仕事の効率は間違いなく上がるため、うまく付き合っていきましょう。

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