動的ページ・静的ページとは?メリット・デメリットについて知ろう!
- 投稿日:2021年01月05日
- 作成者:machimura.t
- カテゴリ:CMS, HTML
Webサイトに関わっている人は動的ページや静的ページという言葉を耳にする機会があると思います。しかし、どういう意味なのか分かっていない人も多いでしょう。
「動くページと動かないページ」といったあいまいな知識のまま、作業を進めていないでしょうか?
このような基本的なIT用語は、しっかりと理解していないと相手に誤解を与え、仕事のミスにつながる可能性があります。
今回は、動的ページ・静的ページとは、一体どのようなページなのか、ページごとの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。
静的ページとは
静的ページとは、誰がいつアクセスしても表示される内容は変わらないページのことです。静的ページでは、HTMLをサーバにデータとしてアップロードし、予め用意されているページを表示します。1990年代から2000年代前半あたりまでは静的ページが一般的でした。
静的ページについて簡単に説明するのなら、今閲覧しても1時間後に閲覧しても表示内容が変わっていないページといえます。そのため、どのような人がどのタイミングで閲覧しても、同じ情報が表示されます。
静的ページのメリット
静的ページの最大のメリットは、表示速度が速いことです。なぜなら、要求データをWebサーバに送信しているだけなので、素早く表示できる仕組みになっています。
本来、動的ページを運用するには、サーバ上にデータベースを設置する必要があります。しかし、静的ページであれば、サーバ上にデータベースを設置する必要がないため、動的ページと比べると手間もかからずセキュリティ対策を簡単に実施できます。
静的ページのデメリット
一方で、静的ページにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。静的ページでリアルタイムな情報を表示するには、頻繁な更新作業が必要となります。人件費や更新作業を外部に委託する場合は、更新費がかかります。
その他にも、静的ページはユーザーごとに異なる内容を表示できません。更新型のページを作成する場合は、動的ページで設計しましょう。
動的ページとは
動的ページとは、見る人やそのタイミングなど、状況に応じて表示される内容が異なるページのことです。基礎となる部分は、PHPファイルで作成し、可変的な部分はデータベースに格納します。
ユーザーがサイトにアクセスしたときの動きに合わせてデータベースから該当する内容を引き出して表示することで、最新の情報を表示できます。
例えば、掲示板へアクセスすると、書き込み情報に応じて、Webサイトの表示方法が変わっています。書き込みが1件増えるごとに情報が更新されるのは、動的ページだからです。このWebサイトの違いこそが、静的ページとの絶対的に異なるポイントです。
掲示板以外にも会員登録や人気記事一覧、お問い合わせフォームなどが動的ページに該当します。一般的なWebサイトとは少し種類が異なりますが、TwitterやFacebookなどのSNSも動的ページに含まれます。Twitterでツイートされるたびに、タイムラインに最新情報が表示されるのは、動的ページだからということです。
そのため、現在世の中に存在する多くのページは、動的ページが主流となっています。
動的ページのメリット
動的ページは、リアルタイムで最新情報をユーザーに合わせて表示できるため、ユーザビリティが高いというメリットがあります。そのため、掲示板や会員ページなど、頻繁に更新されるページは、動的ページで制作した方が更新の手間が少なく、コストも抑えられます。
動的ページのデメリット
動的ページを運用するには、サーバ上で常にシステムを稼働させる必要があります。その結果、サーバに負担がかかりやすく表示速度が低下する問題が生じます。過剰に作りこむと、「求めている情報がすぐに表示されない」や、「全体的に挙動が悪く、サイトが使いづらい」といったデメリットにつながり、不快感や離脱の原因を与えてしまいます。
動的ページは、アクセスのたびに新たなページを生成する仕組みになっています。そのため、膨大にアクセスが集中するとサイトが落ちるといった現象が起きることがあります。サイトが落ちてしまうと、ユーザーは閲覧不可となり、重大な損害が生じる可能性があります。
そのため、動的ページだからといって、何でも組み込めば良いというわけではありません。何か組み込む場合は、閲覧ユーザーに不快な思いを与えることはないか、離脱の原因につながる要因はないか、常に想定可能なトラブルについて注意を払いましょう。
まとめ
今回のテーマについて、「すべてのページを動的ページで作成すれば良い」や、「静的ページは、機能性が悪い」と思っていた方は、各種ページの特徴を理解して作業に着手することをおすすめします。
動的ページと静的ページの双方に、よい部分とよくない部分があるので、目的に合わせて使い分けていくことが大切です。