語尾を改善する4つのポイント
- 投稿日:2020年08月04日
- 作成者:machimura.t
- カテゴリ:その他
文章を書く際、語尾に気を付けていますか?何も考えずに書くと「~です。~です。~です。」や「~ます。~ます。~ます。」のように、同じ語尾が3回連続で続き、単調で読みづらい文章になってしまいがちです。
そのような文章は、読み手に稚拙な印象を与えてしまいます。これでは、優良なコンテンツでも頭の中に入ってきません。この問題を解決するには、語尾を改善する必要があります。
語尾を改善すれば、驚くほど文章にメリハリが生まれ、どのような内容でも読みやすくなるからです。今回は、語尾を改善する4つのポイントを解説します。
語尾を改善するには?
文章の語尾は、体言止めや疑問・提案などの技法を使えば、簡単に改善できます。わかりやすい事例もご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
体言止め
どうしても語尾が連続的に続いてしまう場合は、体言止めの利用をおすすめします。体言止めとは、文章の最後を名詞で終わらせることです。
同じ語尾が続く文章
「私は、環境問題の改善に取り組んでいます。そのため、周囲の人たちとプラスチックを使わない生活をおくっています。環境に優しいエコ生活の指導者は、近所の山田さんです。来週も様々なことを質問する予定です。」
改善した文章
「私は、環境問題の改善に取り組んでいます。そのため、周囲の人たちとプラスチックを使わない生活をおくっています。環境に優しいエコ生活の指導者は、近所の山田さん。来週も様々なことを質問する予定です。」
体言止めは、使いすぎると逆にリズムが悪くなってしまうので注意が必要ですが、重要な部分“山田さん”が強調されて読みやすくなりました。
疑問・提案
もし、疑問に思ったことや共感を求めたいことがあれば「~でしょうか」「~思いませんか」のように疑問文や提案文にしてみましょう。
同じ語尾が続く文章
ライティングは、慣れないと難しいものです。何を書けば良いか分からないことがあります。この問題を解決するには、事前リサーチが非常に大切です。しかし、いくらリサーチしても必要な情報が見つからない場合もあります。
改善した文章
ライティングは、慣れないと難しいものです。何を書けば良いか分からないことがありませんか?この問題を解決するには、事前リサーチが非常に大切です。しかし、いくらリサーチしても必要な情報が見つからない場合もあります。
「~しませんか?」と問いかけるだけで、相手との距離が一気に近くなります。他にも、「~ですよね。」と相手への共感を呼びかけるライティングは非常に有効です。
語順を入れ替える
文章を書いている際、「~ました。」と書きたくないことがありませんか?どうしても「~です。」や「~ます。」と終わらせたいときってありますよね。その場合は、文章として書いた後で語順を入れ替えてみると語尾を自然に変化させられます。
違和感のある文章
今回のテレビの修理に2万円の費用がかかりました。
改善した文章
今回のテレビの修理にかかった費用は2万円です。
このような違和感が生じた場合は、少し前後の文章を入れ替えてみましょう。簡単に「~ました。」の文章から「~です。」の文章へと変えられます。
鉤括弧(かぎかっこ)を使う
カジュアルな文章が可能な場合は、鉤括弧の利用をおすすめします。鉤括弧を使って会話風にすることで文章全体のトーンが変わり、読み手は引き付けられます。
単調な文章
私は、小説を読むのが大好きです。そのため、どのような場合でも必ず1冊は持ち歩くようにしています。特に、大好きな分野は日本文学です。明日は、以前から興味のある出版社から日本文学大全が発売されるので買いに行きます。
改善した文章
私は、小説を読むのが大好きです。そのため、どのような場合でも必ず1冊は持ち歩くようにしています。特に、大好きな分野は日本文学です。日本文学は、国内外問わず多くの人に人気で「物語が面白くて読みやすい」や「日本の豊かな自然の風景を感じられる」などの意見が寄せられています。
明日は、以前から興味のある出版社から日本文学大全が発売されるので買いに行きます。
人の意見や会話はもちろん、ちょっとした心理などを見つけて、鉤括弧を使って会話形式に工夫すれば、単調な文章が一変します。
リード文にいつも同じ語尾を使い、文章のリズムが単調になってしまいがちな方は、鉤括弧を有効に利用してみましょう。疑問・提案の技法と組み合わせると、リード文の魅力が一気に上がります。
まとめ
文章を書くときは中身ももちろん大事ですが、読みやすさを意識することも大切です。文章を書き終えた後、「なんだか読みづらいな…。」や「文章が単調で今ひとつ引き込まれない…。」と思った場合は、一度語尾に注目してください。
同じ語尾が連続的に使われている可能性があります。基本的な語尾の変え方を覚えておくと、Web担当者の方はWebサイトの原稿を書く際にこの技法が非常に役立ちます。語尾の表現を上手に使い分け、鉤括弧を使いながらリズム感のある読みやすい文章を目指していきましょう。