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悪意ある設計やデザインをしていませんか?ダークパターンについて解説

1972244_m東京工業大学は調査を通じて、日本国内の多くのモバイルアプリでは「ダークパターン」が使われていることを発表しました。ダークパターンというのは、欺瞞的で悪意のあるユーザーインタフェースデザインのことを指します。

Webサイトにおいてもダークパターンは問題視されており、故意でなくても結果としてダークパターンを使っていると判断されてしまうこともあるかもしれません。
今回は、消費者の不利益につながってしまうダークパターンについてわかりやすく解説致します。

ダークパターンの問題点

ダークパターンのデザインは、ユーザーの同意を得ることなく、意図しない行動をユーザーにユーザーインターフェース(UI)上で誘導してしまいます。つまり、ユーザーの認知バイアスや無知を悪用して、ユーザーが不利益を被るような行動をとらせるように設計されています。
 
ダークパターンには、以下のようなものがあります。

  • ユーザーが意図しないオプションを選択するよう、選択肢をわかりづらくする
  • ユーザーが同意をしていないのに、同意を得ずに個人情報を取得する
  • ユーザーの解約手続きを難しくする

 
ダークパターンは、ユーザーの利益を害する可能性があるため、欧米では規制が拡がっていますが、日本ではダークパターンの規制はまだ遅れています。
 

ダークパターンの分類について

代表的なダークパターンの分類には、以下のようなものがあります。
 

強制(Forced Action)

ユーザーが意図しないオプションを選択するよう選択肢をわかりづらくしたり、不利な選択肢をデフォルトにしたりします。

【例】

  • 無料オプションが選びづらくなっている
  • ユーザーによる解約を困難にする
  • ユーザーによる有料オプションの変更を困難にする

 

誘導(Misdirection)

ユーザーが意図しない行動をとらせるように、誤解を招くような文言やデザインを使用します。

【例】

  • 「無料」と表示されているものの、実は有料である
  • 「お得」と表示されているものの、実際には割引されていない
  • 「新規登録者限定」と表示されているものの、既存ユーザーも登録できる

 

こっそり(Sneaking)

ユーザーの同意を得ずに、同意を得なければならない情報を取得します。

【例】

  • ユーザーが同意をしていないのに、ユーザーの行動情報を取得する
  • 有料オプションが選ばれていても、詳細を見るまではわからないようになっている

 

社会的証明(Social proof)

他のユーザーが同じ行動をとっていることを示すことで、ユーザーに行動を促します。

【例】

  • 「多くの人がこの商品を購入しています」
  • 「この商品は〇〇〇でベストセラーです」
  • 「この商品は高評価です」

 

緊急性(Urgency)

ユーザーに時間制限を設けることで、ユーザーに行動を促します。

【例】

  • 「この商品は数量限定です」
  • 「この商品は期間限定で割引されています」

 

インターフェース干渉(Interface Interference)

ユーザーの操作を妨害することで、ユーザーに意図しない行動をさせます。

【例】

  • ポップアップ広告が頻繁に表示される
  • 画面が動きすぎて、ユーザーが操作を間違える
  • 画面の読み込みが遅く、ユーザーが意図したアクションができない

 

執拗な繰り返し(Nagging)

ユーザーに繰り返し行動を促すことで、ユーザーを疲弊させて、意図しない行動をさせます。

【例】

  • ユーザーが何度も広告をクリックするように促される
  • ユーザーが何度もメールを受け取るように促される
  • ユーザーが何度も電話を受けるように促される

 

妨害(Obstruction)

ユーザーの操作を妨害することで、ユーザーに意図しない行動をさせます。

【例】

  • 画面が真っ白になって、ユーザーが操作できなくなる
  • 画面をフリーズさせて、ユーザーが操作できなくなる

 

ダークパターンを誤って利用しないために

ダークパターンは、故意に行わないとしても、配慮不足で結果として利用者を欺く状態になってしまうと、信頼度が下がる危険性があります。また、参考にしている他のWebサイトをそのまま取り入れるのを避けることもユーザーへ不利益をもたらさないために重要です。ダークパターンを誤って利用しないためには、以下のような点に注意する必要があります。

  • ユーザーの同意を得ることなく、意図しない行動をユーザーにとらせないようにする
  • ユーザーが理解しやすいように、明確でわかりやすい文言を使用する
  • ユーザーが簡単に解約できるようにする
  • ユーザーの個人情報を不正に収集しないようにする

ダークパターンは、ユーザーの利益を害する可能性があるため、注意が必要です。常にユーザーに行動を強制していないかを確認しながら、上記の点に注意してWebサイトのユーザーインターフェース(UI)を設計しましょう。
 

まとめ

どれだけ提供している情報のレベルが高かったとしても、ダークパターンによってユーザーインターフェース(UI)上でユーザーの不利益につながるようなことが起きていれば、長期的な信頼を得ることは難しいでしょう。

中長期的な信頼を得るためにも、常に事実は何か、役立つ情報とはいったいどのようなものなのかを考え、誠実なコンテンツ提供を行っていきましょう。

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