そのnofollow属性は本当に付けるべき?本来の用途を再確認!
- 投稿日:2022年08月23日
- 作成者:ito.y
- カテゴリ:SEO
Webサイトにおけるリンク構成はSEO対策において重要なものとなります。特に外部サイトへ遷移するリンクについて、SEOにどのような影響を及ぼすかご存知でしょうか。
皆様の中には、リンクジュースという考え方を知って、外部サイトへのリンクにはnofollow属性を付けるという施策を取っている方もいらっしゃるかもしれません。リンクジュースについてよくわからない方は、下記の記事を参考にしてください。
被リンクでページ評価が分散!?リンクジュースとは
https://www.weblab.co.jp/blog/staff/seo/10816.html
nofollow属性をむやみに付与してしまうのは正しい施策なのでしょうか。今回は、nofollow属性の使用用途について再確認できるようにわかりやすく解説していきます。
nofollow属性とは
nofollow属性値とは、検索エンジンのクローラーに対して、リンク先のコンテンツを認識させたくない場合、リンク評価が行われないように情報を提示するための属性値のことです。そのため、発リンクのクローリングを拒否するための属性と覚えておくと良いでしょう。
nofollow属性は、<a>タグ内で、「rel=”nofollow”」を記述することで利用できます。リンク先のコンテンツと何ら関係性がない場合やクローリングさせたくない場合は、Googleの公式見解でもnofollow属性を使うことが推奨されています。
しかし、nofollow属性を使う場合に、気になってくるのがリンクジュースへの影響です。リンクジュースへの影響については、nofollow属性に対する誤った認識についてひとつずつ整理していく必要があります。
nofollow属性に対する誤った認識
「外部リンクを貼ると、リンクジュースが外部に流れてしまうからnofollow属性を付けよう」という考えは誤っています。外部へのリンクを貼るだけで自分のサイト評価がどんどん下がるというのは確かではありません。
nofollow属性を設定する場合、リンク先へリンクジュースが分配されることはありませんが、他のリンクに集約はされず、破棄されてしまいます。そしてnofollow属性にはリンクジュースを渡さないという使用用途は存在しません。
nofollow属性の本来の用途について
それではnofollow属性は、どのように利用すれば有効に利用できるのでしょうか。一般的にnofollow属性は、下記のケースで利用することが推奨されています。
- 有料広告へのリンク
- リンク先サイトの信頼性が低い場合
- システム的にどうしても発生してしまうリンクを制御したい場合
次に、nofollow属性の本来の用途について説明していきます。
有料広告へのリンク
Googleは、物品やお金を使ってリンクを売買する行為にペナルティを与えています。たとえば、「1万円を支払うのでリンクを貼ってください」や「1万ポイントを渡すので、その代わりにサイトに優良コンテンツの紹介ということでリンクを貼ってください」といったことをお願いする行為は、高い確率でペナルティとなってしまいます。
そのため、有料広告へのリンクには、すべてnofollow属性を設定し、ペナルティを回避しましょう。
リンク先サイトの信頼性が低い場合
リンク先サイトの内容について信頼性を約束できない場合、nofollow属性を設定することで、リンク先のページに対してリンクジュースを渡さないようにできます。たとえば、Webサイトのコメント一覧に、「こんにちは!私のサイトが参考になるので見てくださいURL」といった表示を見たことはないでしょうか。
こういったものは、コメントツールで自動的に行われているケースが多く、リンク先のコンテンツの信頼性を約束できません。そのため、nofollow属性を設定することで、ペナルティを受けるリスクを限りなく小さいものにできます。
システム的にどうしても発生してしまうリンクを制御したい場合
Webサイトの仕組みによっては、システム上どうしてもリンクが発生してしまうということもあるでしょう。そのリンクによって、ページ評価の低下によるリスクが伴うのなら、nofollow属性で制御しましょう。他にも、nofollow属性の扱いについては、下記の記事を参考にしてください。
Googleがrel=nofollow属性の扱いを変更。新たなリンク属性を発表も
https://www.weblab.co.jp/blog/staff/seo/8351.html
まとめ
nofollow属性は、信頼性の低いページへのリンクや有料広告に伴うリスクを低減するといった役割をもっていますが、「リンクジュースを渡さない」という目的は含まれていません。リンクジュースを渡したくないという気持ちはわかりますが、評価されるべきサイトは、しっかりと評価し、信頼できないサイトはnofollow属性を設定するといった正しい運用を行っていきましょう。