被リンクとは?効果的な増やし方とSEO効果を解説
- 投稿日:2024年09月24日
- 作成者:machimura.t
- カテゴリ:SEO
SEO施策は数多くありますが、中でも被リンク数は重要な指標の一つです。被リンクは、検索順位に影響を与える要素のひとつであり、着実に増やしていくことで検索上位に掲載されやすくなります。
しかし、被リンクはどうやって増やしたらいいのでしょうか。
今回は、被リンクとはいったいどのようなものなのか、被リンクの効果的な増やし方や増やすうえでの注意点についてわかりやすく解説していきます。
被リンクとは
被リンクとは、他のWebサイトに貼られた自社サイトにつながっているリンクのことです。被リンクといっても、良質な被リンクもあれば、悪質な被リンクもあります。それぞれの特徴は、次のとおりです。
良質な被リンク
良質な被リンクとは、Googleが推奨しているユーザーに役立つ情報の提供によって得られた自然な被リンクのことです。他のWebサイトよりも詳しい情報や画像、動画などは、独自性が高く評価され、検索上位につながる被リンクを得やすくなります。
悪質な被リンク
一方で、Googleが禁止している方法で得られたリンクは、悪質な被リンクとしてペナルティを受けやすくなります。大量の被リンク集めにお金を支払ったり、ユーザーを騙すようなコンテンツで被リンクを増やしたりしていると、Webサイト全体の評価は次々と下がっていきます。
SEOにおける被リンクの重要性
SEO対策において有益な被リンクを集めたいのなら、E-E-A-Tとの連携が欠かせません。E-E-A-Tとは、情報のコンテンツのページをGoogleが高く評価するための指標のことです。具体的には以下の4つの要素で構成されています。
・Experience(経験):コンテンツの作成者がそのテーマに関して実際の経験を持っているかどうか。たとえば、個人的な体験に基づいた情報や経験を具体的に反映した記事などが評価されます。
・Expertise(専門性):コンテンツ作成者の専門的な知識が評価の対象となります。たとえば、法律や不動産など専門知識が必要な分野では、信頼性が高い専門家が書いたコンテンツが高く評価されます。
・Authoritativeness(権威性):コンテンツの信頼性を裏付ける要素です。たとえば、権威ある機関や公的な認定を受けた組織からの引用やバックリンクが評価を高めます。
・Trustworthiness(信頼性):情報の正確性や信頼性が重要です。特に個人情報を扱う場合、信頼できるWebサイト設計やセキュリティ対策が求められます。
そのため、素人がSEO情報を記載するよりも、E-E-A-Tを満たす経験値の高い著名人が記載したSEOコンテンツの方が検索エンジンで評価されやすく、信頼性の高さから結果的に被リンクを得やすくなります。
コンテンツの「量」よりも「質」が非常に重要
E-E-A-Tの考えに基づくと、コンテンツの「量」よりも「質」が非常に重要です。これは、ただ大量の情報を提供するのではなく、ユーザーにとって役立ち、信頼できる高品質な情報を提供することが検索エンジンでの評価向上に繋がるためです。
たとえば、情報量が多いページであっても、専門性や信頼性に欠ける内容であれば、ユーザーはその情報を信用できず、結果としてページの評価も下がります。逆に、少量のコンテンツであっても、作成者がその分野に対する深い知識や経験を示し、信頼できる情報源や証拠を明示している場合、Googleはそのページを高く評価します。
期待できるSEOの効果
SEOメディアにおいて質の高いコンテンツは、次の理由で高い効果が期待できます。
・ユーザーエンゲージメントの向上:質の高いコンテンツは、ユーザーがページに長く滞在したり、他のページも閲覧したりする可能性を高めます。これにより、直帰率が低下し、Googleはそのページを「価値のあるもの」と認識します。
・自然な被リンクを得られる:専門的で権威のある内容は、他のWebサイトからのリンクを自然に集めやすくなります。被リンクはSEOにおいて強力な要因の一つです。
・リピート訪問の促進:ユーザーが信頼できる情報を見つけた場合、再度訪問する可能性が高まります。これはメディアの信頼性を高め、Googleからの評価にもつながります。
このようにSEOメディア運営では、キーワードを大量に含めたコンテンツを作成するのではなく、経験や専門性に基づいた信頼できる内容を提供することで、検索結果での上位表示を目指しやすくなります。E-E-A-Tについて、詳しく知りたい方は、弊社の下記の記事をご参照ください。
新たな指標「E-E-A-T」とは?これからは体験談も品質向上の役に立つ
被リンクを効果的に増やす方法
被リンクは、有益なコンテンツを提供しているだけでは、効率良く集めることはできません。そのため、被リンクが集まりやすくなるような仕組みを形成する必要があります。実際に、次のような方法を試すことで被リンクを効果的に増やしていくことができます。
- SNSで自社サイトのコンテンツを宣伝する
- シェアボタンを設置する
- 質の高いコンテンツを作成する
- イベントやキャンペーンを行う
- 寄稿を利用する
- ユーザビリティを高める
- 他に運営しているサイトに相互リンクさせる
- メディアへの露出を増やす
- 制作事例に協力する
- コラムを作成する
それぞれの方法についてご説明します。
SNSで自社サイトのコンテンツを宣伝する
ソーシャルメディアは、コンテンツを広く拡散するための強力なツールです。TwitterやFacebook、Instagram、LinkedInなどで自社サイトのコンテンツを宣伝することで、ユーザーがコンテンツをシェアし、外部サイトからの被リンクを取得できる可能性が高まります。
特に、専門的で関心を高めやすい内容であれば、影響力のあるユーザーがシェアすることで、自然なリンクが生まれやすくなります。具体的にはSEOに関する調査データやインフォグラフィックスを作成し、TwitterやLinkedInで発信することで、他のブロガーやメディアがそのデータを引用し、自社サイトへのリンクを貼ることが期待できます。
また、被リンクは、ユーザーへの露出が多ければ多いほど集まりやすくなります。そのため、自社のSNSを運用し、新しいコンテンツが公開されたら、そこで宣伝を行いましょう。SNSによる施策は幅広いユーザーにアプローチしやすく、即効性が高いことが特徴です。
他にも、予算に余裕があれば有料広告の運用も効果的です。効果的な特定キーワードを探り、効率良く被リンクを増やしていきましょう。
シェアボタンを設置する
各記事ページやコンテンツにSNSのシェアボタンを設置することで、読者が簡単にコンテンツをSNS上でシェアできるようになります。これにより、SNSでの拡散が促進され、結果として被リンクが増える可能性が高まります。
情報を拡散したいと思ってもシェアボタンがなければ、リアルタイムに情報を拡散することができません。最近は、ユーザーが1クリックでシェアできるような仕組みも増えているため、自社サイトで採用できないかチェックしてみましょう。他にも、「この記事が役立ったらシェアしてください」などの一文を記載するとシェア率が向上します。
質の高いコンテンツを作成する
高品質で信頼性のあるコンテンツを作成することが最も基本的で重要な被リンクを増やす方法です。他のサイトがリンクしたくなるような独自の情報や専門的な知識、調査結果を提供することで、自然に被リンクが集まりやすくなります。
質の高いコンテンツとは、いったいどのようなコンテンツをいうのでしょうか。一般的に次のような条件を満たしていると、質の高いコンテンツといえるでしょう。
- ユーザーが必要な情報を提供できている
- 他のサイトでは見つからない独自性がある
- データの根拠がしっかりと提示されている
- 情報の真実性が検証されている
- 専門用語が使われておらず、わかりやすい表現で記載されている
- ユーザーに伝わりやすいように、文字はもちろん、動画や画像など、さまざまなコンテンツで表現されている
このような条件が満たせていると被リンクを集めやすいです。ぜひ、気をつけられるべきところから対策してきましょう。
イベントやキャンペーンを行う
SNSで話題となりやすいイベントやプレゼントキャンペーンは、有益な被リンクを得ることにつながります。もし、インフルエンサーとコラボしやすいものであれば、しっかりと企画を立てて、外部サイトでも紹介してもらいやすいような仕組みを整えていきましょう。
特に、業界に関連したイベントやキャンペーンを行うことで、関連性の高いリンクを得ることが可能です。たとえば、SEOメディアを運用している場合は、「SEOに関するセミナー」や「無料SEOツールの提供キャンペーン」を開催し、その情報をプレスリリースやSNSで広めます。これにより、他のブログやメディアがイベントについて紹介してくれるため、リンクを貼ってくれることを期待できます。
寄稿を利用する
自社サイトを運用しているのなら、寄稿可能なサイトの存在についても知っておきましょう。他サイトのなかには、コンテンツを提供すれば、被リンクしてくれるところがあります。自分の専門知識のある分野で、他の業界メディアやブログに寄稿記事を提供することで、その記事内に自社サイトへの被リンクを増やすことが可能です。
寄稿は、他の信頼性の高いWebサイトに自社サイトの存在を示す機会を得られるため、質の高い被リンクを取得する効果的な方法です。たとえば、業界の専門メディアに「SEOの未来」といったテーマで寄稿し、記事内に自社サイトの関連ページへのリンクを記載します。これにより、そのメディアの読者があなたのWebサイトへアクセスしやすくなります。
寄稿によって有益なコンテンツが提供できれば、お金を払わなくても無料で着実に被リンクを増やせます。気になるサイトには、お問い合わせをすることをおすすめします。
ユーザビリティを高める
ユーザビリティを改善することで、ユーザーがWebサイトを快適に利用し、他サイトから被リンクを得やすくなります。ユーザビリティを高める施策には、次のようなものがあります。
- レスポンシブデザインを採用する
- ページの表示速度を改善する
- PC・スマホ両方で読みやすいレイアウトにする
- 直感的に操作しやすいデザインにする
- 目的のページにたどり着きやすいサイト構造にする
- リンクを一目で認識できるデザインにする
- コンテンツの視認性を高める
他にも、ECサイトを運営している場合は、モバイルユーザー向けに最適化されたデザインや優れた操作性を提供することが重要です。特にモバイルでのページ読み込み速度を改善することで、ユーザーの離脱が減少し、SNSやブログでのシェアや被リンクの取得につながります。
また、便利な検索機能を追加することも、被リンクされる可能性を高めるポイントとなります
他に運営しているサイトに相互リンクさせる
複数のWebサイトを運営している場合、それらを相互にリンクさせることは効果的ですが、自然な形で行うことが重要です。同一テーマや関連性が高いWebサイト同士で相互リンクを設けることで、SEO効果を高めるだけでなく、ユーザーにとっても役立つ情報の連携が可能になります。
自社でSEO集客メディアとWeb制作会社のサイトを運営しているなら、SEOノウハウを紹介する記事をWeb制作のサイトにリンクさせ、逆に制作事例や実績をSEOメディアの記事にリンクさせることができます。
このように、テーマが関連している場合、ユーザーにとっても価値のあるリンクとなり、SEO効果も期待できます。ただし、相互リンクの過剰使用はペナルティのリスクがあるため、慎重に行いましょう。
メディアへの露出を増やす
外部メディアやブログに自社サイトを紹介してもらうことで、高品質な被リンクを取得できます。業界で有名なサービス紹介サイトやインフルエンサーとのコラボレーション、プレスリリースの発信などを通じて、自然な形でリンクが増える可能性があります。
たとえば、SEOの最新トレンドを紹介するWebサイトや業界ブログに、SEOに関する専門記事を寄稿したり、取材を受けたりすることが有効です。これにより、有力な会社から信頼性の高いリンクを得られます。
制作事例に協力する
他のサイトの制作事例やコンテンツ作成に協力することで、被リンクを得ることができます。たとえば、デザイン会社やマーケティング会社がクライアントとの共同プロジェクトを公開するときに、協力者として名前を記載してもらい、自社サイトへのリンクを得る方法です。
これにより、クライアントの「成功事例」に自社名が掲載され、被リンクによる効果を高めやすくなります。
コラムを作成する
専門的なコラムや記事を作成することで、他のサイトからの引用や被リンクを促進できます。特に、独自の調査結果や有用なデータ、専門家による意見などを含めた記事は他のWebサイトでのシェアが期待できます。また、定期的なコラム作成はSEO対策としても有効です。
たとえば、毎月「SEOのアルゴリズムアップデートに関する専門コラム」を作成し、自社のブログや有名な業界のWebサイトに投稿します。この中で、自らの専門性を示しつつ、関連する内部ページや信頼できる外部リンクも紹介することで、他のメディアやブログが引用・リンクをしてくれる可能性が高まります。特に、具体的なデータや分析結果が含まれているコラムはシェアされやすいです。
これらの具体例を基に、積極的に被リンクを増やしていくことで、SEOの効果を高めることができます。
被リンクを増やすうえでの注意点
被リンクを増やす際には、SEOの観点から次のような注意点を守ることが非常に重要です。
- 質の低い被リンクを防ぐ
- 被リンクの購入はしない
- 関連性のないサイトと相互リンクしない
それぞれの注意点についてご説明します。
質の低い被リンクを防ぐ
悪質なサイトや信頼性が低いWebサイトからの被リンクはGoogleなどの検索エンジンからペナルティを受ける可能性があり、逆に検索順位を下げる原因となります。検索順位を高めるにはリンクの質が重要であり、信頼性が高く、コンテンツに関連性があるWebサイトからのリンクを得ることが推奨されています。
たとえば、自動で大量のリンクを生成する被リンクサイトや、質の低いディレクトリサイトからのリンクは避けるべきです。これらのリンクは短期的にはアクセス増加に見えるかもしれませんが、長期的にはペナルティのリスクがあります。
被リンクの購入はしない
被リンクを購入することは、Googleのガイドラインに違反しており、見つかってしまった場合には厳しいペナルティを受ける可能性があります。具体的には検索順位の大幅な低下や、最悪の場合は検索結果から除外されることもあります。
検索エンジンは悪質なリンクを検出するアルゴリズムを持っているため、購入したリンクは必ずリスクを伴います。たとえば、一部の業者が「1000個のバックリンクを数日で取得できます」といったサービスを提供していますが、これらは通常、低品質なリンクであり、検索エンジンの規定に反します。短期間で大量に被リンクを購入するのは避け、自然な被リンク構築を目指しましょう。
関連性のないサイトと相互リンクしない
被リンクを得る際、相互リンクはよく行われますが、全く関連性のない業界や内容のサイト同士で相互リンクを行うことは、SEOにとってマイナスです。検索エンジンはリンク元とリンク先の関連性を評価するため、関連性のないサイトからのリンクは効果が低いだけでなく、リンクの意図が不自然に見えるため、逆効果になる場合があります。
たとえば、SEOメディアを運営している場合、全く無関係なパソコン機器の関連のブログと相互リンクを行うことは避けるべきです。関連する業界や分野(たとえば、Webマーケティングやデジタル広告、ITテクノロジー関連)のWebサイトと相互リンクを行う方が、検索エンジンにとって自然で価値のあるリンクと評価されます。
被リンクはSEOにとって重要な要素ですが、増やし方には細心の注意が必要です。質の高いリンクを自然に増やすことが最良の方法であり、ペナルティを避けつつ、検索エンジンでの評価を向上させるためには、関連性の高いサイトや信頼性のあるコンテンツを基にリンクを取得していきましょう。
まとめ
被リンクが集まりづらいWebサイトには、コンテンツの作成方法に問題があるかもしれません。たとえば、他のサイトを参考に情報をまとめているだけでは、なかなか被リンクを得ることはできません。
その場合、どうすれば一次情報が得られるのか、難しい情報をわかりやすく伝えるにはどうすればよいのかということを考えて、コンテンツの提供の仕方を見直し、被リンクを増やしていきましょう。