GA4の探索レポートとは？7つのテンプレートについて解説
- 投稿日：2023年10月10日
- 作成者：nakai.n
- カテゴリ：SEO
GA4に登録しているものの、マーケティングに活かせていない企業様も多いのではないでしょうか。GA4には、探索レポートと呼ばれる機能がついており、今までよりも簡単に行動分析ができます。
今回は、GA4の標準装備のレポートではなく、探索レポートとはいったいどのようなものなのかについて解説していきます。普段利用していなくても、この機会に試してみたいという方向けにGoogleのデモ環境があるのでご参考ください。
本記事でも下記デモ環境を利用し、確認していきます。
Google アナリティクス 4 プロパティ: Google Merchandise Store（ウェブデータ）
https://analytics.google.com/analytics/web/?utm_source=demoaccount&utm_medium=demoaccount&utm_campaign=demoaccount#/p213025502/reports/intelligenthome
GA4のレポートと探索レポートの違い
GA4には、通常レポートと探索レポートの2種類のレポートがあります。通常レポートは、サイトやアプリの概要や集客状況、コンバージョン数などの基本的なデータを確認するためのレポートです。事前に用意されたレポートを閲覧するだけで、簡単にデータを分析することができます。
一方で探索レポートは、ユーザーがどのデバイスでどのようにページにランディング(着地)し、サイト内でどのような行動をとっているかまで詳しく調べることが可能です。このように探索レポートは通常レポートよりも詳細にアクセス状況を確認できる一方、手動での設定が必要となります。
そのため、簡単に全体的なアクセス状況を確認したい際は通常レポート、より詳細なデータを知りたい場合は探索レポートというように使いわけると良いでしょう。
具体的には、サイトのユーザー数やコンバージョン数などの基本的なデータを確認したい場合は、通常レポートの「ユーザー」や「コンバージョン」レポートを使用します。一方、ユーザーの行動をより詳細に分析したい場合は、探索レポートを使用して、ユーザーのページ遷移や滞在時間などのデータを分析することができます。
通常レポートと探索レポートの両方を使いこなすことで、サイトやアプリのパフォーマンスをより深く理解することができます。
探索レポートとは
探索レポートには、よく使用される7つのテンプレートがあります(うち1つは白紙)。
自由形式
自由形式のテンプレートは、あらゆるディメンションや指標を組み合わせて、独自のレポートを作成することができます。非常に自由度が高く、あらゆる視点からデータを分析し、特定の目的や課題に応じて、最適なレポートを作成します。
ファネルデータ分析
ファネルデータ分析のテンプレートは、コンバージョンに到達するまでのステップを可視化できます。ユーザーがどこで離脱するかを特定し、コンバージョン率を向上させるための施策を検討
経路データ分析
経路データ分析のテンプレートは、ページやイベントの発生順序を樹形図で可視化することができます。ページやイベントの発生順序を把握することで、ユーザーの行動をより深く理解し、ユーザーがサイトやアプリをどのように利用しているかを確認できます。
セグメントの重複
セグメントの重複のテンプレートは、最大3個の複数のセグメントを組み合わせて、ユーザーの行動を分析することができます。複数のセグメントを組み合わせるため、より詳細な分析が可能となり、特定のユーザー層の行動を深く分析できます。
ユーザーエクスプローラー
ユーザーエクスプローラーのテンプレートは、個別ユーザーの行動を時系列で追跡します。これにより個別ユーザーの行動分析が簡単にできます。
*このテンプレートはデモにはありません。
コホートデータ探索
コホートデータ探索のテンプレートは、同じ期間にユーザーをグループ分けして、行動の変化を分析します。これにより、ユーザーがサイトに再訪問や決済を行っているのか、行動の変化をデータで確認できます。
ユーザーのライフタイム
ユーザーのライフタイムのテンプレートは、ユーザーが自社と取引を開始してから終了するまでの期間に、どれだけの利益を与えてくれたかを分析することができます。そのため、もっとも利益がでやすい効果的なキャンペーンや施策は、どういったものなのかを調べることが可能です。
まとめ
GA4の探索レポートは、テンプレートから始めるのがおすすめです。テンプレートは、よくある分析方法をカバーするように設計されているため、すぐに役立つ情報を得ることができます。
また、テンプレートを使って慣れたら、カスタマイズしたり、タグマネージャーを用いて独自の計測をしたりすることで、より詳細な分析を行うことができます。GA4の探索レポートは、サイトやアプリの基本的なデータを確認するのに適していますが、より詳細なデータを確認したい場合は、BigQueryを使用する必要があります。
探索レポートは一度設定してしまえば、表示する期間を変更するだけで最新のデータを確認できます。
代理設定も可能ですので、お気軽にご相談ください。
*BigQuery：Google Cloudが提供する大規模データベースサービスのことで、GA4のデータをより詳細に分析できます。
